グローバル地域研究専攻

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講座・指導教員紹介

持続型生存基盤論講座

アジア・アフリカの地域社会に生きる人々にとって自らの生存基盤を持続させるということはどういうことか。この問題は地域研究にとっては常に中心的なテーマだったとも言えるが、グローバル化の進行とともにその様相はますます複雑になってきている。本講座では環境への負荷も含めた生存基盤の持続可能性を総合的な視点から研究する。

小杉 泰(こすぎ・やすし)

E-mail: kosugi@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 現代イスラーム世界の動態的把握のため、イスラーム復興運動の実態分析に力を入れてきた。現在は、イスラーム政治思想の最前線、イスラーム法と社会的諸制度の現代的再構築、イスラーム世界の国際組織、イスラーム経済の広がりなどを検証中。現代中東の政治・社会・文化について、総合的かつ動態的な研究・教育を行っていきたい。

〔中東の平和と紛争、熱帯乾燥域生存基盤論、イスラーム思想研究、アラビア語原典購読Ⅰ~II 、現代中東・北アフリカ地域論、地域研究論、グローバル地域研究演習Ⅰ~IV、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

中溝 和弥(なかみぞ・かずや)

E-mail: nakamizo@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

「民主主義は貧困と暴力を克服できるか」というテーマの下、現代インド政治、南アジア政治に関する研究を進めている。これまでは、インドのなかでも最も貧しい州の一つであるビハール州をフィールドとしながら、貧困、そしてカースト・宗教アイデンティティに基づく暴力と民主主義の関係について研究を展開してきた。現在は、対象地域をインド全体、さらに南アジアに拡大し、グローバル化の下で進行する新たな格差の拡大とその影響、そして平和と共生の実現について考察している。

〔平和共生論の基礎、アジア比較政治論、地域研究論、グローバル地域研究演習Ⅰ~IV、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

デスーザ・ローハン(D’Souza, Rohan)

E-mail: rohand@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

これまで環境史、とりわけ南アジアにおける19 世紀後半から20 世紀初頭にかけての水利管理の歴史について研究を行ってきた。研究を進めるにつれて、巨大ダムや「開発」、「環境主義」、「持続可能性」といった現在活発に議論されている論点にも関心を深め、現在は、近代技術、近代科学史、政策論、政治環境論、安全保障論、気候変動論など幅広い分野において研究を進めている。これらの研究を総合することによって、人間社会と環境の維持にとって重要な「持続的生存基盤論」の可能性を探究している。

〔持続型生存基盤と環境、グローバル地域研究演習Ⅰ~IV、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

河野 泰之(こうの・やすゆき)

E-mail: kono@cseas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 農業生産と環境保全の共存や逼迫する土地・水資源の有効利用など、東南アジアの農村や農業が直面する今日的課題に、生態環境や経済システム、政治制度、行政・農民組織などの多様性に着目しながら取り組んでいる。また従来からのフィールドワークに加えて、地理情報システムやリモートセンシングなどのコンピュータ関連の新たなデータ収集・分析方法の地域研究への導入も試みている。

〔持続型生存基盤研究の方法、開発生態論、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

藤田 幸一(ふじた・こういち)

E-mail: kfujita@cseas [この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 農業経済学をバックグラウンドとして、インド、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどで農村フィールドワークに基づく調査研究を行ってきた。また近年はモンスーン・アジアの長期的な発展径路とその中で生まれ変容してきた異なる農村社会のあり方に興味を持ち、歴史と現代をつなぐ研究を行っている。生態と経済社会をつなぐ技術に着目し、文理融合によるモンスーン・アジア地域研究の確立を目指している。

〔地域研究・文理融合論、アジア・アフリカ地域研究演習、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~Ⅲ、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~Ⅲ〕

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イスラーム世界論講座

イスラーム世界を構成する一体性と多様性ならびにイスラーム世界に帰属する諦地域、特に、中東、北アフリカ、中央アジアなどについて、思想・歴史・現代社会を総合的に研究する。また、それらの地域間比較、国際関係における「メタ地域」としてのイスラーム世界、西欧や北米におけるイスラームなど、イスラーム世界の全域あるいは複数地域間にわたるさまざまな諸問題を対象とする。

東長 靖(とうなが・やすし)

E-mail: tonaga@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 アラブ・トルコ世界を中心に、イスラーム思想、とくにスーフィズムを文献学的に研究してきた。非常に高度な思弁的哲学から、現世利益を願う民衆の聖者信仰までを含む幅広い研究対象に、現地調査も多用して挑んでいきたい。

〔イスラーム世界論研究、イスラーム思想研究、スーフィズム・タリーカ論Ⅰ~II、オスマン朝スーフィズム論Ⅰ~Ⅱ、ペルシア語Ⅰ、アジア・アフリカ地域研究演習、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

長岡 慎介(ながおか・しんすけ)

E-mail: nagaoka@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

1970 年代に中東地域で本格的に登場し、現在世界的な広がりをみせているイスラーム金融に着目し、中東および東南アジアを対象としてその実態を調査してきた。また、イスラーム金融の実践を支えているイスラーム経済の理念および思想の独自性を、(広い意味での)経済学の方法論を援用して探究してきた。今後は、イスラーム経済の観点から、経済理論、経済史、経済思想を捉え直すことで、西洋近代が作り出した資本主義システムとは何であったのかを批判的に検討していきたいと考えている。

〔イスラーム世界研究論、熱帯乾燥域生存基盤論、イスラーム社会経済論Ⅰ~II、アラビア語原典購読Ⅰ~Ⅱ、アジア・アフリカ地域研究演習、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

帯谷 知可(おびや・ちか)

E-mail: obiya@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 旧ソ連中央アジア、特に現在のウズベキスタンの領域を対象に、ロシア帝国およびソ連との関係性の中でこの地域の近現代史を掘り起こすことに関心を持ってきた。具体的な研究テーマとしては、ロシア帝国支配下の中央アジア、中央アジアとロシア革命、ソ連体制下における中央アジア民族・共和国境界画定、社会主義のもとでの近代化の諸相、 現代ウズベキスタンのナショナリズム。また近年では中央アジア地域研究のための希少資料の保存・共有・有効利用にも関心がある。

〔中央アジア地域研究論、地域研究論、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

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南アジア・インド洋世界論講座

南アジア地域そのものと、環インド洋ネットワークの中で相互に深い関係持つ南アジア、東南アジア、中東、東アフリカ、さらには東アジアにも及ぶ諸地域を、インド洋世界として広域的に研究する。南アジア地域の固有の諸問題を扱うと共に、南アジアを軸としてインド洋を媒介とする全域あるいは複数地域間にわたるさまざまな諸問題を対象とする。

藤倉 達郎(ふじくら たつろう)

E-mail: fujikura@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 ネパールにおける近代化過程についての人類学的研究を行ってきた。とくに、開発実践や国民教育を通して、どのように人々の主体が変容し、予期されていない社会運動(暴力的革命運動や債務農業労働者解放運動)が起こってきたかを論じてきた。

〔南アジア地域論Ⅰ~II、地域研究論、グローバル地域研究演習Ⅰ~IV、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

中村 沙絵(なかむら・さえ)

E-mail: nakamura@asafas[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

南アジアにおける老いとケアの問題について、主にスリランカをフィールドに人類学的な研究を行ってきた。特に、近年都市部で増えつつある老人施設での調査から、老いとその扶養や看取りの現場において、間身体性に基づく親密圏やケア倫理が構築されつつあることを明らかにしてきた。苦悩、身体、ケアといった医療人類学における諸テーマに加え、喜捨や人道主義など、広義の「贈与」とよばれる現象にも関心がある。

〔南アジア地域論I ~II、アジア・アフリカ地域研究演習、グローバル地域論研究演習Ⅰ~IV、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

籠谷 直人(かごたに・なおと)

E-mail: kago@zinbun[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 幕末開港後に流入する外国人貿易商には欧米系商人だけではなく、中国人に代表されるアジア系商人も含まれていた。日本の近代化はこうしたアジアから表出する動向への対応の側面も有していた。とくに戦前の主要産業であった日本綿業においても、加工製品の輸出には華僑の通商網に依存せざるを得ない面を持っていた。さらにはアジア地域で広げられる戦争経済においても彼らのネットワークへの依存は不可欠であり、その依存が困難になった段階で日本の敗戦は用意されたと考えられる。アジア人商人通商網を通した日本経済の対外依存性を解明する。

〔グローバル・ヒストリー、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

稲葉 穣(いなば・みのる)

E-mail: i-minor@zinbun[この後に.kyoto-u.ac.jpを付けてください]

 現在のアフガニスタン地域の前近代史を縦軸に、7世紀以降のイスラーム文化の東漸過程の歴史を横軸に、中央アジア、西アジア、南アジア各世界間の文化接触・文化変容を研究している。特に近年はこれらの地域をつないだ交通路のあり方や変遷を、文献資料や考古学資料をもとに辿るという作業を行っている。

〔インド洋世界論、グローバル地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、グローバル地域論課題研究Ⅰ~III、グローバル地域研究公開演習、グローバル臨地演習Ⅰ~III〕

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