稲葉 穣 教授

教員プロフィール

稲葉 穣 教授

稲葉 穣 教授

本務先:京都大学人文科学研究所
メールアドレス:inaba [a] cias.kyoto-u.ac.jp
本務先個人ページhttp://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/zinbun/members/inaba.htm#
講座:南アジア・インド洋世界論講座

専門分野(ディシプリン)

    歴史学

研究テーマ

    前近代中央アジア・アフガニスタン史

研究内容

    文明の十字路と呼ばれる、現在のアフガニスタン地域がどのようにして、文化接触と変容の場となってきたのかを考えることが大きな研究テーマである。この地域にイスラーム教徒が到来する以前から、初期イスラーム時代まで(6~12世紀)を主な時代枠として、イスラーム教、仏教、ヒンドゥー教などの宗教がどのように接触し、対立してきたのか、あるいはそれらの接触はどのような文化変容を生み出したのかを、そのような接触・対立・変容の機序とあわせて明らかにしたい。さらにそもそもそれぞれの文化や社会の形成において、自らと異なる何者かの存在とその影響が如何に大きなものであったか、いいかえるならフロンティアとそれを超越する活動のダイナミズムが理解できるようになればと希望している。

所属学会

    東方学会、日本オリエント学会、史学研究会、東洋史研究会、西南アジア研究会、内陸アジア史学会

業績

    著書
    INABA Minoru. 2015. Medieval Central Asia and the Persianate World. I. B. Tauris.
    INABA Minoru. 2013. Turko-Mongol Rulers, Cities, and City Life. E. J. Brill.
    稲葉穣. 2012. 船山徹編『中国印度宗教史とくに仏教史における書物の流通伝播と人物移動の地域特性』平成19年~22年科学研究費補助金成果報告書.
    稲葉穣. 2009. 『世界史史料2 南アジア・イスラーム世界・アフリカ:18世紀まで』岩波書店.
    稲葉穣. 2007. 『南アジア史2』(世界歴史大系)山川出版社.
    稲葉穣. 2006. 『南西アジア地域へのイスラーム伝播ルートと初伝伝説の基礎的研究』(平成16年度-平成17年度科学研究費補助金成果報告書).
    稲葉穣. 2005. 堀川徹編『中央アジアにおけるムスリム・コミュニティーの成立と変容に関する歴史学的研究』平成14年~17年度科学研究費補助金成果報告書.
    稲葉穣. 2004.『中央アジアの歴史・社会・文化』放送大学教育振興会.
    INABA Minoru. 2004. Buddhist Caves of Jāghūrī and Qarabāgh-e Ghazni, Afghanistan. IsIAO.

論文
INABA, Minoru. 2015. “From Caojuzha to Ghazna/Ghaznīn: Early Medieval Chinese and Muslim Descriptions of Eastern Afghanistan,” Journal of Asian History,49,97-117.
稲葉穣. 2013.「前近代のカーブル:東部アフガニスタンにおける大都市の変遷」『東方学報京都88冊』.
稲葉穣. 2013.「8-10世紀ヒンドゥークシュ山脈の南北」『西南アジア研究』79.
INABA Minoru. 2011. 「モンゴル時代以前の西トルキスタン―ソグディアナからガンダーラまで―」『内陸アジア史研究』26号 pp.58-63.
稲葉穣. 2011.「前近代史のなかのコンタクト・ゾーン : Finbarr B. Flood 著Objects of Translation をめぐって」『コンタクト・ゾーン』4,1-9.
稲葉穣. 2011.「ヘラートの「カーマ・スートラ」-中世アフガニスタンにおけるトランスカルチュレイション-」田中雅一・稲葉穣編『コンタクト・ゾーンの人文学 II: Material Culture 物質文化』晃洋書房, pp.3-37.
INABA, Minoru. 2011. “Arab Soldiers in China at the Time of the An-Shi Rebellion,” Memoirs of the Research Department of the Toyo Bunko 68, pp.35-61.
稲葉穣. 2010.「8世紀前半のカーブルと中央アジア」『東洋史研究』69,1,174-151.
稲葉穣. 2010.「泥孰攷」『東方学報』85,692-674.
INABA, Minoru. 2010. “Nezak in Chinese Sources” M. Alram et al.(eds.) Coins, Art and Chronology II, Vienna, pp.191-202.
INABA, Minoru. 2010. “From Kesar the Kābulšāh and Central Asia.”M. Alram et al.(eds.) Coins, Art and Chronology II, Vienna, pp.443-455.
稲葉穣. 2007.「ヤカウラングとリバーテ・カルヴァーン–ハザーラジャート北部の歴史地理」『オリエント』50,1,53-79.
INABA, Minoru. 2006. “The Identity of the Turkish Rulers to the South of Hindukush from the 7th to the 9th Centuries A.D.” ZINBUN38,1-19.
稲葉穣. 2004.「南インド・スリランカのイスラーム初伝伝説について」『龍谷大学国際社会文化研究所紀要』6,165-172.
稲葉穣. 2004.「アフガニスタンにおけるハラジュの王國」『東方學報』76,313-382.
稲葉穣. 2003.「ナーイ・カラ石窟開窟の歴史的背景について」『西南アジア研究』58,83-96.
稲葉穣. 2001.「安史の乱時に入唐したアラブ兵について」『国際文化研究』5,16-33.
稲葉穣. 1999.「ゴール朝と11-12世紀のアフガニスタン」『西南アジア研究』,16-42.
稲葉穣. 1997.「Tarikh-i Bayhaqi に見える王権観と国家観」『東方学会創立五十周年記念東方学論集』東方学会 pp.1403-1414.
稲葉穣. 1995.「ガズナ朝のナディーム」『東方学』118-104.
稲葉穣. 1994.「ガズナ朝の王都ガズナについて」『東方学報』252-200.
稲葉穣. 1991.「七-八世紀ザーブリスターンの三人の王」『西南アジア研究』35 pp.39-60.
稲葉穣. 1990.「セルジューク朝と後期ガズナ朝 ―その国境地帯について―」『東方学報』京都62冊 pp.637-673.
稲葉穣. 1988.「ガズナ朝のハージブ」『西南アジア研究』29 pp.18-37.
稲葉穣. 1986.「スルタン・マスウード時代のMaḥmūdiyānとMas‘ūdiyān」『東洋史研究』 45-2 pp.130-165.

訳書
INABA Minoru. 2015. 『統治の書』岩波書店.
稲葉穣. 2011. 『伝ウマル・ハイヤーム著 ノウルーズの書』(東方学資料叢刊19)京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター.

その他
稲葉穣. 2011. 『コンタクト・ゾーンの人文学 II: Material Culture 物質文化』晃洋書房.
INABA Minoru. 2010. Coins, Art and Chronology II: Indo-Iranian Borderlands in the First Millennium C.E. Austrian Academy of Science.
稲葉穣. 1992. 『慧超往五天竺国伝研究』京都大学人文科学研究所.