籠谷 直人 教授

教員プロフィール

籠谷 直人 教授

籠谷 直人 教授

メールアドレス:kago [a] zinbun.kyoto-u.ac.jp
本務先:京都大学人文科学研究所
本務先個人ページhttp://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/zinbun/members/kagotani.htm
講座:南アジア・インド洋世界論講座

専門分野(ディシプリン)

    日本経済史

研究テーマ

    戦前期日本の工業化と華僑ネットワーク

研究内容

    幕末開港後に流入する外国人貿易商には欧米系商人だけではなく、中国人に代表されるアジア系商人も含まれていた。日本の近代化はこうしたアジアから表出する動向への対応の側面も有していた。とくに戦前の主要産業であった日本綿業においても、加工製品の輸出には華僑の 通商網に依存せざるを得ない面を持っていた。さらにはアジア地域で広げられる戦争経済においても彼らのネットワークへの依存は不可欠であり、その依存が困難になった段階で日本の敗戦は用意されたと考えられる。アジア人商人通商網を通した日本経済の対外依存性を解明する。

    The foreign traders who flooded into Japan following the opening-up of the ports at the end of the Edo period included not only Western merchants but also Asian traders, primarily Chinese. Japan’s modernization included an aspect of responding to trends coming out of Asia. Particularly in respect of cotton textile manufacture and trade, Japan’s major industry in the prewar period, the export of manufactured goods was heavily dependent on the trade networks operated by overseas Chinese. Dependence on their networks was also an inevitable aspect of the war economy that spread throughout the Asian region, and I believe that the foundation for Japan’s defeat was laid at the stage when that dependence became problematic. I am studying Japan’s dependence on overseas trade through networks operated by Asian merchants.

所属学会

    社会経済史学会、日本史研究会

主要業績

    単著
    籠谷直人. 2000.『アジア国際通商秩序と近代日本』/籠谷直人著、名古屋大学出版会.
    共著
    籠谷直人・脇村孝平(編). 2009.『帝国とアジア・ネットワーク : 長期の19世紀』世界思想社.
    籠谷直人. 2000 『姫路市史 第五巻上 本編 近現代1』姫路市役所.
    籠谷直人. 1999 杉山伸也、リンダ・グローブ編『近代アジアの流通ネットワーク』創文社.
    籠谷直人. 1999 日本孫文研究会・神戸華僑華人研究会 『孫文と華僑』汲古書院.
    籠谷直人. 秋田茂(編)1999 『1930年代のアジア国際秩序』渓水社.
    籠谷直人. 1999 『岩波講座 世界歴史19 移動と移民ー地域を結ぶダイナミズム』岩波書店.
    籠谷直人. 1998 佐藤常雄他編『日本農書全集 52巻農産加工3』(社)農山魚村文化協会.
    籠谷直人. 1998 日本福祉大学知多半島総合研究所編『知多半島歴史研究の十年』校倉書房.
    籠谷直人. 1997 孫中山生誕130 周年記念国際シンポジウム実行委員会編『孫文與華僑』.
    籠谷直人. 1991 『新編 岡崎市史 近代 4』岡崎市教育委員会.
    籠谷直人. 1985 『両大戦間期 日本のカルテル』御茶の水書房.
    論文
    籠谷直人. 1999.「戦前期日本人商社によるインド棉花の奥地買付活動―東洋棉花ボンベイ支店を事例にして―」 『人文学報』京都大学人文科学研究所、第82号 pp.1-18.
    籠谷直人. 1998.「日蘭会商(1934年6月-38 年初頭) の歴史的意義―オランダの帝国主義的アジア秩序と日本の協調外交―」 『人文学報』京都大学人文科学研究所、第81号 pp.1-46.
    籠谷直人. 1997.「1940年代初頭の日本綿布取引をめぐるアジア通商網 ―日本綿布輸出組合「南方地域向取引調」の検討―」 『人文学報』京都大学人文科学研究所、第79号 pp.189-216.
    籠谷直人. 1997.「Japanese Cotton-textile Diplomacy in the First Half of the 1930s:The Case of the Dutch-Japanese Trade Negotiations in 1934」 Bulletin of Asia-Pacific Studies, Vol.7,Osaka University of Foregin Studies, pp.35-44.
    籠谷直人. 1996.「日中戦争前の日本経済外交―第二次「日印会商」(1936ー37年)を事例に―」 『人文学報』京都大学人文科学研究所、第77号 pp.99-140.
    籠谷直人. 1995.「開港後の対アジア貿易と直輸出態勢の模索―日本昆布会社を事例にして―」 『オイコノミカ』名古屋市立大学経済学会第31巻第2-4号合併号 pp.231-259.
    籠谷直人. 1995.「The Role of Chinese Merchants in the Development of the Japanese Cotton Industry,1880- 1934」 Zinbun,Annals of the Institute for Research in Humanities – Kyoto Univ.,Nov.30, pp.149-183.
    籠谷直人. 1994.「来自亜洲的衝撃與日本近代」 『国立台湾師範大学歴史学報』第22期 pp.447-88.
    籠谷直人. 1993.「合資会社三龍社『事業報告書』(第一回(1897年)-第二六回(1922年))の分析」 『岡崎市史研究』岡崎市教育委員会、15号 pp.4-39.
    籠谷直人. 1993.「矢作川流域に残る近代の産業遺産・遺跡・歴史資料」 『河川整備基金助成事業 矢作川流域資料調査報告書』愛知県西尾市 pp.79-160.
    籠谷直人. 1992.「三龍社所蔵経営関係史料の特徴と若干の分析」 『三龍社旧製糸工場に関する産業遺産の調査研究報告』岡崎市教育委員会 pp.73-100.
    籠谷直人. 1991.「西三河地方における木綿賃織経営の一事例―(愛知県)額田郡本宿村富田代太郎家をめぐって―」 『岡崎市史研究』岡崎市教育委員会、13号 pp.22-43.
    籠谷直人. 1991.「アジアからの”衝撃”と日本の近代―中国人貿易商の「団結力」に注目して―」 『日本史研究』334号 pp.126-160.
    籠谷直人. 1990.「1880年代のアジアからの”衝撃”と日本の反応―中国人貿易商の動きに注目して―」 『歴史学研究』608号 1-18 、p.62.
    籠谷直人. 1989.「西三河地方における木綿仲買商の動向―(愛知県)碧海郡新堀村深見紀兵衛家を事例にして―」『岡崎市史研究』11号 pp.78-110.
    籠谷直人. 1989.「1880年代の日本をとりまく国際環境の変化―中国人貿易商の動きに注目して―」『経営研究』愛知学泉大学経営研究所、第2号 pp.39-62.
    籠谷直人. 1987.「日印会商(1933-34 年)の歴史的意義―1930年代前半の日本綿業と政府―」 『土地制度史学』117号 pp.22-39.
    籠谷直人. 1986.「第一次大戦前の日本紡績独占の成立―紡連のカルテル化と中国―」『社会経済史学』52巻5号 pp.58-90.
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