アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第74号

■■■■■ August 2009 第74号 <改革プロ・メルマガ第9号>■■■■■
 アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
 Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 978】■■■■

___________今月号の目次_________________

□「ベナン人とのふれあい」...................フィールド便り
□「おかあさんのごはん」....................メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報
...........フィールドスクール情報(カメルーン・インドネシア)
□GCOE情報
..................ニューズレター、研究会活動記録、派遣報告など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り 第9便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「ベナン人とのふれあい」.....................山瀬靖弘

私の調査・研究対象の国は、ベナンです。ただ、知名度が
低いため、「ベナンってどこにあるの?」と多くの人に言
われます。ベナンはナイジェリアの西にある、国土面積が
日本の3分の1程の国です。その小さな国土に、50以上
の民族と言語があり、王宮跡や奴隷貿易に関する史跡など
の歴史遺産が各地に点在しています。テレビ等で有名な、
ゾマホン氏の出身国でもあります。

ベナンで街中を歩いていると、よく「ヨボ、ヨボ」と言わ
れます。日本人にはヨボヨボの年寄り呼ばわりされている
ように聞こえますが、ヨボとは、ベナン固有の言語の1つ
であるフォン語で、「白人」を指す言葉です。元々は西欧
人に対して使われていましたが、ベナン人にとって黒人以
外の人はみんなヨボにあたるので、東洋人の私もヨボにな
るわけです。日本語の「外人さん」といった感覚なので
しょう。

多くのベナン人は、外国人に興味があるようです。そのた
め、街中を歩いていると、ジロジロ見られたり、ヨボと呼
ばれたりします。手を振りながらかわいい声で「ヨッボ~」
と小さな子供に言われると、思わず手を振り返したくなり
ます。

ベナンの公用語は仏語で、仏語で買い物や食堂での食事の
注文は問題なくできます。ですが、ベナン人は民族の言葉
で買い物や注文をすることもしばしばです。私は渡航前に、
フォン語のあいさつを勉強していきました。私のようなア
ジアから来たヨボがフォン語であいさつしようものなら、
店の人は「アッ!」と非常に高い声で驚きます。
こういうことを何度か続けていると、「どこからきたの?」
「いつまでいるの?」と尋ねられます。このようにして、
現地の人との距離を縮めることもできます。現地の言葉で
あいさつすることで、親しく、やさしくしてくれると、
現地の言葉や人々の物の見方などをより探求したいと思います。
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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「おかあさんのごはん」
 ................. 濱谷真理子(東南アジア地域研究専攻)

はじめての土地にいっても、たいていなんでも好き嫌いなく
食べられるわたしですが、ネパールでこれだけは無理、とお
もってしまった食べものがあります・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2009_08.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html

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■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
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◆カメルーン・フィールドスクール(2009)
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日 時:2009年8月29日~9月7日
場 所:カメルーン 

京都大学アジア・アフリカ地域研究科からは13名の院生が
参加の予定です。29日のオープニングセレモニーのあと、
首都ヤウンデでにおいて座学を受講します。座学は、カウン
ターパート校であるヤウンデ第一大学の先生などから、カメ
ルーンにおける現代的な課題に関するお話をしていただきま
す。その後、東部州へ移動して、現場で演習をおこないます。

詳細情報>>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/2009Cameroon.html

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◆インドネシア・フィールドスクール(2009)
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日 時:2009年8月2日~12日
場 所:インドネシア バンテン州

京都大学アジア・アフリカ地域研究科から6名の大学院生が
参加しました。現地プログラムではジャワ島西部のバンテン
州タマンジャヤ村にてホームステイ(5泊)をしながら、村
落でのフィールドワークの基本を身につけました。また同時
に、現地プログラムに先立つ京都での事前講義、現地プログ
ラムでの現地講義、日本大使館訪問、JICA事務所訪問を通じ
てインドネシアをマクロに見た姿を多面的に捉えました。

詳細情報>>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/2009Indonesia.html

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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■ニューズレター 第4号(発行:2009年7月)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=newsletter_4

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■8月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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■イニシアティブ3研究会
[2009-08-04] “Riau Biosphere Reserve”
[Humanosphere Science School 2009]
 (イニシアティブ3 研究会・国際集会・国際シンポジウム) 
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090804_ini3
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■若手研究者養成
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□次世代イニシアティブ成果報告(2008年度)

◆「導入樹種Leucaena leucocephalaの除去が
ワオキツネザルの生態に与える影響」
.....相馬貴代(ASAFAS 研究員)

2005年の研究結果により、2群がギンネムを最も多量に採食
していた乾季の6月に、個体識別法を用いて終日観察(12時間)
を行った。オトナメス4個体X2群の合計8個体につき、2日ずつ、
合計16日(192時間)の調査を行った・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=2008_jr_soma_j


>>次世代研究イニシアティブ・研究助成リスト(2008年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2008_jr_list

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■セミナー情報 9月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2009-09-01]「改革の時代後半期のマカッサル海峡島嶼部
地域に おける社会的変化」[第3回バランロンポ研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090901

[2009-09-04]「バングラデシュのNGOの活動と農村開発の可能性」
[第22回 農村開発における地域性]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/20090904

[2009-09-07]「東南アジア」を地域としてどう考えるか
[第33回東南アジアセミナー]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090907

[2009-09-07] [第21回研究会] (G-COEパラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090410143515104

[2009-09-18]「シャンの文字文化の現状」[第43回 
東南アジアの社会と文化研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090918

[2009-09-24]「南インドの灌漑農業について」[現代インド
地域研究・生存基盤研究グループ第2回特別研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090924

[2009-09-26]「Arun Agrawal著、Environmentality
(Duke UP、2005年)輪読」[環境・制度・STS・人類学に
関する勉強会](イニシアティブ4 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=20090926

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php
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◆編集子より◆インドネシア・フィールドスクールが無事に終
了しました。そして、8月29日からはカメルーン・フィール
ドスクールが開始されます。すでに調査地でフィールドワーク
している学生、これからカメルーンへ向かう学生、そして、カ
メルーンで共同研究報告会を企画・準備している学生など、
さまざまな状況や立場の学生たちがカメルーンに集まります。
スクールが、彼ら/彼女たちにとって、さまざまな情報や意見
を交換できるような場となることを期待しています。(MK)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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