アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第83号

■■■■■ May 2010 第83号 <改革プロ・メルマガ第18号>■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
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___________今月号の目次_________________

□「端っこの奇跡」............フィールド便り
□「文明の交差点」..................メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報
........................2010年度 参加者募集のお知らせ
□お知らせ........................アフリカ研究最前線
□GCOE情報
......ニューズレター5号、若手研究者養成、大学院教育報告など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り 第18便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「端っこの奇跡」................佐久間 香子

私の調査地はマレーシアのサラワク州(ボルネオ島)の東の端、
ブルネイと隣接する地域にあります。調査中にたまたま日程が
あいたのを機に、これまで一度も訪れたことのなかったサラワ
ク州の西の端まで、ボートで河を下り、飛行機と乗り合いタク
シーを乗り継いで行ってみました。

それは日曜日の午前中。近所の人に自転車を借りて村々を散策
していたところ、SIB教会(ボルネオ福音教会)を発見しました。
SIBはボルネオ島で信仰されているキリスト教の宗派の一つで、
州の東部を中心に普及している宗派のため、こんな西の端でも
SIBの教会があることにビックリしました。好奇心を抑えきれず
に教会に近づくと、礼拝に遅刻してきたおじさんが手招きして
くれたので、中に入ることができました。

ここで、偶然の出会いがありました。
実はこの教会の牧師さんの出身村が私の調査している村だった
のです。単純な私はこの小さな奇跡に感激してしまいました。
牧師さんも、自分の生まれ育った村を調査している日本人が、
遠く離れた赴任先の教会の礼拝にふらっと入ってくるなんて夢
にも思ってなかったようで、とても驚いた様子でした。私たち
は、途中までマレー語で会話していましたが、そのうち自然と
調査地の村の言葉が混ざりだし、まわりの人たちはその様子を
とても面白がっていました。

日本では考えにくい状況ですが、サラワク州は日本の約3分の
1ほどの面積しかありませんが、約50もの異なる言語を話し
ている人びとが暮らしています。特に森の奥地(河川の上流域)
では隣の村同士でも日常的につかっている言語がちがいます。
そして、このサラワクの西の端の人たちは私と牧師さんが話し
ている東の端の小さな村の言葉がほとんどわかりません。だか
ら余計に奇妙に写ったのでしょう。

東の端の調査地は、私の故郷ではありませんが、村で待ってい
てくれているみんなに早くこのことを話したくてうずうず・ワ
クワクしながら、帰途につきました。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「文明の交差点」
................. 安田慎(東南アジア地域研究専攻)

ダマスカス旧市街。古い城壁の内側にあるこの街の中心部は、
シリアの首都・ダマスカスで現在最もお洒落で活気のある
場所となっています・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_05.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html

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■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
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■2010年度 参加者募集のお知らせ
□研究発信/フィールドスクール/共同研究 募集要項と申請手続き
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/procedures/
procedures.html

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お知らせ
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□アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
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「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」2010年5月より
始まります。ASAFASの若手研究者も講師として、
アフリカの今をわかりやすく伝えます。
お誘い合わせの上、是非ご参加下さい。

◆第2回「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」講座
「『耕す』:アフリカの人びとの生活にとって、最も重要な
生業である農業の現状と問題点についてお話します。」

日 時:2010年6月26日(土)15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館中会議室

スピーカー:
伊谷樹一(京都大学アフリカ地域研究資料センター)
近藤史(神戸大学)

受講料:4000円(5講座)
 ※1回ずつの受講も可(1講座1000円)

登録フォーム
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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□ニューズレター第5号
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/newsletter_5

>>ニューズレターページ
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
staticpages/index.php/newsletter

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■若手研究者養成
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□海外派遣助成報告(2009年度)
....木村周平

私は第2回GCOE海外研修助成対象者として、アメリカのカリ
フォルニア大学サンタクルーズ校(以下UCSC)に40日間
滞在しました。UCSCは・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/training_kimura

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■大学院教育
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□GCOE大学院派遣報告(2009年度)

◆「アフリカ都市の流動状況を生きる若者たちが生み出す
大衆芸能『カリオキ』の歴史」
....大門碧(ASAFAS アフリカ地域研究専攻)

本研究は、カリオキが現在のパフォーマンス形態に至る過程
を明らかにすることを目的とした。報告者は、これまでの調
査で、カリオキを担うのは10代から20代にかけて・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/2009_fs_daimon_j

◆「ベトナムにおける、革命、戦争に関する国民的記憶の
創出と変容の歴史的考察 -ベトナム社会主義共和国制作の
劇映画を事例に-」
....坂川直也(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻)

本研究の目的は、ベトナム民主共和国および社会主義共和国
制作の劇映画を通じ、革命と戦争のイメージを比較分析する
ことで、以下の問いを明らかにすることにある・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/2009_fs_sakagawa_j

>>大学院派遣者報告リスト(2009年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/2009list

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■連携国際集会
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□"Area Informatics - Exploring Humanosphere and
Urbanization of Hanoi"(2010/02/01-02)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/20100206-7

>>連携国際集会リスト
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/IS_2009

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■5月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
――――――――――――――――――――――――――――
■パラダイム研究会
[2010-05-17]「『地球圏・生命圏・人間圏』書評会」[第28回研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100517

■第2パラダイム研究会
[2010-05-31] [第2回研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100531

■イニシアティブ4
[2010-05-15]「親子のつながり」ワークショップ
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100515ini4

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■セミナー情報....6月のおもな地域研究関連の研究会情報
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■[2010-06-04] 「オスマン朝」[「イスラーム的システムの史的展開」
シリーズ](イニシアティブ1 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100604

■[2010-06-10] [Humanosphere Science School]
(イニシアティブ3 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100610

■[2010-06-21] [第29回研究会] (G-COEパラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100621

■[2010-06-28] [第3回研究会] (第2パラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100628

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
calendar/index.php
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◆編集子より◆
本年度の改革プログラムが本格的に動き出しました!研究発信トレー
ニングには合計21名の応募があり、7月2日の発表会・講評会に向
けて準備を進めています。また5月26日にはタイ・フィールドスクー
ルの事前講義が開かれ、5月末には共同研究プロジェクトの応募締め
切りも迎えます。そんな活気のある日々の中、院生と話す機会を持つと、
日本で日常生活を送りながら、調査フィールドのことを常に考えてい
る様子が伺えます。当メルマガでは今年度もASAFASのメンバー
が心に抱いている調査フィールドの様子をみずみずしく伝えていきた
いと考えています。(TO)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:ainfom@asafas.kyoto-u.ac.jp

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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