アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第89号

■■■■■ November 2010 第89号 <改革プロ・メルマガ第24号>■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1052】■■■■■

___________今月号の目次_________________

□「第3の視点」...........................フィールド便り
□「タイの村に溶け込む機織りのリズム」...........メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報
............タイ・フィールドスクール、ナミビア・フィールドスクール
□お知らせ....IAS-INFOMご意見・ご感想フォーム、アフリカ研究最前線
........................Twitter情報(アフリカ地域研究資料センター)
□GCOE情報
.......................G-CCOEプログラム紹介記事、新聞掲載情報など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り 第24便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「第3の視点」
                              ...............落合知子

2010年9月12日から20日まで、タイ北部において、タイ・フィール
ドスクール(以下、タイFSC)を開催しました。タイFSCには、
アジア・アフリカ地域研究研究科の院生が12名参加しました。
このFSCでは、日系NGO「LINK・森と水と人をつなぐ会(以下、
LINK)」が活動しているタイ北部の村に寄宿させてもらいながら、
LINKと村の人々による「住民参加型森林保全運動」の取り組みにつ
いて演習をおこないました。それ以外にも、タイ北部においておこ
なわれている大規模ミカン農園の開発と有機農業の取り組み、ラオ
スやミャンマー国境地帯における移民の問題、そしてチェンマイに
おけるストリートチルドレンへの支援活動など、非常に多岐にわた
るテーマについて見聞を深めました。これらのテーマは、タイで活
動するNGOやGRO(Grass Roots Organization)が取り組んでおり、
それぞれのテーマにまさに命懸けで取り組む実務家と意見を交わせ
たことは、院生たちにとって得難い経験となったとおもいます。

今回参加した院生はタイ以外の地域で調査をおこなっており、それ
ぞれにフィールドワークを経験した後に、フィールドスクールに参
加していました。タイ北部で活動する実務家の話を伺いながら、自
分の研究テーマと関連した話題になると目を見開き、身を乗り出し
て、自分の調査や経験に基づいた質問をぶつけるのが印象的でした。
今回のFSCは、院生にとって、それぞれのフィールドで問題を把
握する過程で、自分が日本で経験してきたこととも、調査している
フィールドの人たちとの関わりで得られた経験とも異なる「第3の
視点」を得る貴重な機会であったと感じました。

FSC最終日にはチェンマイ大学において、院生が自分たちのフィー
ルドと比較しながらFSC期間中に学んだことを発表しました。チェン
マイ大学の先生・院生からは「安易に比較せずにタイをもっと深く
見つめなさい」というコメントも受けました。
確かに現時点での多くの院生の学びは個別的、具体的な事例にとど
まっています。しかし近い将来彼ら/彼女らが、より広い文脈にお
いて自らのテーマをとらえなおすときに、タイFSCで得られた視
点が彼らの洞察を深める契機となる可能性を感じています。

*タイFSCに協力してくださったNGO
-LINK・森と水と人をつなぐ会
http://www.geocities.jp/link_chiangmai_forest/
-森を守るファーン川流域ネットワーク
-ファーン川流域有機農業ネットワーク
-ドーテック財団
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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「タイの村に溶け込む機織りのリズム」
................. 小林篤史(グローバル地域研究専攻)

これは、タイフィールドスクール(2010年度)のプログラムで
滞在した村での機織りの様子です。この村では伝統的にこのバッ
クストラップの機織り機が用いられてきたそうですが、
近代化と共に商品としての布が生活に浸透し始めると・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_11.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html

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■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
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◆タイ・フィールドスクール
...実施報告を更新しました

日程:2010年9月12日~20日
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/2010Thailand.html

◆ナミビア・フィールドスクール
...実施報告(プログラム等)を更新しました

日程:2010年11月12日~21日
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/2010Namibia.html

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お知らせ
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■□■□アジア・アフリカ地域研究 メールマガジン■□■□
■□■□ご意見・ご感想 フォーム開始!□■□■□■□■□
........みなさまからのメールマガジンに対する
ご意見・ご感想をお待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima

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□アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座
「アフリカ研究最前線:生きる」
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
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現代アフリカの人びとが生きてきたさまざまな環境とその変貌
について長年にわたってアフリカに通い続けてきたフィールド
ワーカーがお話します。

◆第3回「砂漠に生きる」

半世紀近くのあいだにカラハリ砂漠に生きる人びとの暮らしは
大きく変容してきました。彼らの巧みな生活の知恵と、大きく
変動する社会環境への対応についてお話します。

日 時:2010年12月11日(土)15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室

スピーカー:
田中二郎(京都大学 名誉教授)

受講料:4000円(5講座)
 ※1回ずつの受講も可(1講座1000円)

登録フォーム
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。

http://twitter.com/Africa_Kyoto_U

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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□お知らせ

◆G-COEプログラム紹介記事
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101001113117385

◆G-COE International Conferece 2010
...............新聞掲載されました
日 時:2010年10月20日(水)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/20100906165231381
□新聞記事
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
mediagallery/media.php?f=0&sort=0&s=2010110215144289

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■11月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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■パラダイム研究会
[2010-11-01] 「3つの圏の論理と生存基盤指数への展開」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101018

[2010-11-12][第33回研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101115

■イニシアティブ1
[2010-11-27]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101127_ini1

■イニシアティブ4
[2010-11-01]カンボジア農村における子と高齢者の世帯間移動の互助機能」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101027101524209

■国際シンポジウム
[2010-11-22]2010年GCOEプログラム「ペカンバルフィールド
ステーション設立シンポジウム」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100622105205613

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■セミナー情報....12月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2010-12-03]「中国の環境問題と生存基盤 -公害,環境政策,生態移民-」
(イニシアティブ2 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101203

[2010-12-07][「歴史のなかのバタヴィア」第7回ジャカルタ都市研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101122143838562

[2010-12-09]G-COE国際シンポジウム2010(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100906165648984

[2010-12-11][東南アジア学会関西地区12月例会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101211_02

[2010-12-13]「HDX, HSXに関する研究」(イニシアティブ2 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101027181033794

[2010-12-14]"Changing Position of India in World Politics and 
Security"G-COE国際シンポジウム2010
[イニシアティブ1/4, 現代インド地域研究 合同国際シンポジウム]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101214_ini1

[2010-12-18](イニシアティブ1 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101218_ini1

[2010-12-21][第34回研究会] (G-COEパラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101220

[2010-12-22]「循環型社会像の比較分析」[第7回研究会] (第2パラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101222

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php
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◆編集子より◆
ノットワーキングという言葉があります。「KNOT=結び目」を作るという
意味なのですがネットワークよりもさらに流動的に即興的にチームを組み
直しながら、参加者も役割を自在に変化させながら教育や医療などの活動
を協働して遂行するという意味だといいます。9月にタイで行われ、現在
ナミビアで開催中のフィールドスクールでは多様な機関の専門家、実務家
が参画し、演習が行われます。そこではたくさんのKNOT=結び目が作られ、
多様な「学び」が形成されます。その時作られた結び目はフィールドスクー
ルの終了とともにいったん解かれますが、将来のより大きな協働の萌芽と
なることを、祈り、そして信じています。(TO)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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