アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第90号

■■■■■ December 2010 第90号 <改革プロ・メルマガ第25号>■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1053】■■■■■

___________今月号の目次_________________

□「寒流を感じる!」................................フィールド便り
□「It's a small world!」.........................メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報
............フィールドスクール(タイ・ナミビア)、院生発案共同研究
□お知らせ.....IAS-INFOMご意見・ご感想フォーム、アフリカ研究最前線
........................Twitter情報(アフリカ地域研究資料センター)
□GCOE情報........................新聞掲載情報、研究会情報など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り 第25便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「寒流を感じる!」
                             ...............水野一晴

11月12日~21日にかけて、ナミビアでフィールド・スクール
が開催されました。ナミブ砂漠にはナラというウリ科植物が自生し
ています。そのナラの果実(以下、ナラメロン)が成熟し始める
11月に、地元住民が収穫を始めます。11月にフィールド・スクー
ルを開催したのは、ナラメロンの収穫とその利用を見るためでした。

村を訪れると村人たちが総出でナラの利用方法を見せてくれました。
ナラの果肉をドラム缶の中に入れて火にかけ、数時間かけて濃縮さ
せ、それを砂漠の強い日射で熱くなった砂丘の上や地面に引いたビ
ニールシートの上に流します。それが固まって甘酸っぱい薄いシー
ト状の保存食ができます。地元の人はナラの新鮮な果肉やこの保存
食を主食として生活しています。我々はそれらを、「ああ、甘くて
おいしい」、「まだちょっと苦いな」とか言いながら試食し、砂漠
に自生するこの植物のありがたみを実感しました。

住民にインタビューをしながら村で数時間過ごしましたが、日中の
気温が40度以上になる砂漠ゆえ、その炎天下の暑さに疲れが隠せ
ません。学生たちから、「寒流..を感じたい!」という要望が出たた
め、急遽予定を変更し、さながら「大陸横断」のような大西洋岸ま
での遠征を試みました。我々が1週間滞在していたゴバベップ村は
砂漠の真ん中にあるのですが、この日訪れた村はそこからかなり大
西洋寄りにあるため、あともう1時間弱で大西洋に到達できます。

我々の乗ったバスは徐々にひんやりとした風を受け、しばらくする
と午後の傾いた太陽にキラキラ反射する大西洋が眼前に広がりまし
た。するとバスの中は「おおーーー!」といっせいの歓声に沸きま
した。鮮やかな青と白銀色が交錯した大海原一面に、ややピンクが
かった白いフラミンゴがゆっくりと動いていました。海岸に腰を下
ろし、弁当を広げ、遅い昼食をとりました。ちょっと肌寒く「やっ
ぱり、寒流は冷たいんだな」と、ベンゲラ海流を実感した1日でした。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「It's a small world!」
................. 伊藤千尋(アフリカ地域研究専攻)

南部アフリカのザンビアで調査をしていると、人びとの社会
ネットワークの大きさを実感する出来事に遭遇することがよ
くあります。ザンビア南部のシアボンガという町で調査をし
ていたとき、市場にいた男性(写真中央)と何気なく話して
いたら・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_12.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html

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■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
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□フィールドスクール
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◆タイ・フィールドスクール
...実施報告を更新しました

日程:2010年9月12日~20日
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2010Thailand.html

◆ナミビア・フィールドスクール
...実施報告・写真を更新しました

日程:2010年11月12日~21日
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2010Namibia.html

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□院生発案共同研究
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◆南部アフリカにおける国家-地域の動態と資源利用の実態に
関する地域間比較研究
...報告会プログラム・写真・ポスター 掲載

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2010joint_south.html

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お知らせ
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■□■□アジア・アフリカ地域研究 メールマガジン■□■□
■□■□ご意見・ご感想 フォーム開始!□■□■□■□■□
........みなさまからのメールマガジンに対する
ご意見・ご感想をお待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima

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□アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座
「アフリカ研究最前線:生きる」
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
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現代アフリカの人びとが生きてきたさまざまな環境とその変貌
について長年にわたってアフリカに通い続けてきたフィールド
ワーカーがお話します。

◆第4回「自然に生きる」

アフリカの人びとはどのような自然環境に生活してきたので
しょうか?地球規模の環境変動が問題とされるいま、ケニア
山、キリマンジャロの氷河・植物の動態やナミブ砂漠とその
周辺環境の変化と人びとの暮らしについてお話します。

日 時:2011年1月22日(土)15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室

スピーカー:
水野一晴(京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)

受講料:4000円(5講座)
 ※1回ずつの受講も可(1講座1000円)

登録フォーム
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html

詳細情報
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20110122.html

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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□お知らせ
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■新聞掲載情報
...本プロジェクトに関連する情報が取り上げられています。
Namibia Economist, Riau Post, じゃかるた新聞 など
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◆“Students discuss socio-economic issues”
新聞社名:Namibia Economist(2010/12/09掲載) >>
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
mediagallery/media.php?f=0&sort=0&s=20101221125546849

【取り上げられたシンポジウム情報】
"Socio-economic changes and local practices in 
contemporary Southern Africa:
Approaches from micro-scale area studies"

日 時:2010年11月20日(土)
場 所:ナミビア大学
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php?story=20100622102934934

共 催:文部科学省大学院教育改革支援プログラム
「研究と実務を架橋するフィールドスクール」の
ナミビア・フィールドスクール事業
日本学術振興会若手研究者インターナショナル・
トレーニング・プログラム(ITP)
「地域研究のためのフィールド活用型現地語教育」の
「海外パートナー機関との共同企画」
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◆“Empat Universitas dan LIPI Intensifkan Kerja Sama ”
新聞社名:Riau Pos(2010/10/24 掲載)>>
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
mediagallery/media.php?f=0&sort=0&s=2010110215144289

【取り上げられたシンポジウム情報】
"G-COE International Conferece 2010"

日 時:2010年10月20日(水)
場 所:リアウ大学
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/20100906165231381
...........................................................

◆森の泥炭層で火災続出
新聞社名:じゃかるた新聞(2010/10/25 掲載)>>
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
mediagallery/media.php?f=0&sort=0&s=20101130110803401
...........................................................

新聞掲載ページ>>
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/mediagallery/
album.php?aid=6&page=1

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■12月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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■パラダイム研究会
[2010-12-22]「持続可能な発展(SD)指標のレビューとSD指標の
枠組み試案」[第7回研究会](第2パラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/20101222

■イニシアティブ1
[2010-12-14]"Changing Position of India in World Politics 
and Security"G-COE国際シンポジウム2010(イニシアティブ1/4合同)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
20101122155642296

[2010-12-18]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/20101218_ini1

[2010-12-19][東南アジア史における交 易網と中継港の役割 合同研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101219_ini1

[2010-12-23]「農業・森林の管理制度の広域アジア間比較
―村落構造と歴史的発展径路
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101223_ini1

■イニシアティブ2
[2010-12-03]「中国の環境問題と生存基盤 
-公害,環境政策,生態移民-」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101203

[2010-12-13]「HDX, HSXに関する研究」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101027181033794

■イニシアティブ4
[2010-12-14]"Changing Position of India in World 
Politics and Security"
G-COE国際シンポジウム2010(イニシアティブ1/4合同)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101122155642296

■国際シンポジウム
[2010-12-09]G-COE国際シンポジウム2010
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100906165648984

[2010-12-14]"Changing Position of India in 
World Politics and Security"
G-COE国際シンポジウム2010
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101122155642296

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■セミナー情報....1月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2011-01-06]International Seminar on Rural Social S
tructure in Vietnam at Hanoi(イニシアティブ1 研究会&
CSEAS共同共同利用・共同研究拠点 合同
国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101217180348885

[2011-01-18]International Workshop "RADICALLY 
ENVISIONING A DIFFERENT SOUTHEAST ASIA: 
FROM A NON-STATE PERSPECTIVE" (国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20110118_02

[2011-01-24][第34回研究会] (G-COEパラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20101220

[2011-01-29]G-COE国際シンポジウム2010
"Understanding Global India: The South Asian Path of Development
andits Possibilities"(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100906171124116

[2011-01-31][第8回研究会] (第2パラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20110131

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
calendar/index.php
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◆編集子より◆

はやいもので、今年ももうすぐ終わろうとしています。大学院教育改革
支援プログラム(以下、改革プログラム)もそのほとんどの行事を終了し、
あとは現在フィールドワーク中の院生が帰国するのを待つばかりとなりま
した。タイとナミビアそれぞれの国でのフィールドスクールを経験した院
生が、スクール後に、どんなふうにして自分のフィールドを見つめ直す事
ができたのか、とても楽しみにしています。みなさん、どうぞよいお年を。
来年もどうぞよろしくお願いします。(MK)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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