臨地教育研究による実践的地域研究者の養成

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

    
■■■■■■■■■■■■■■■ March 2008 第57号 ■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/ml.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数1000】■

___________今月号の目次_________________

□ごあいさつ
□「フィールドでの熱い視線の成果」.................フィールド便り
□「ガラブ・セレール Garabu Serer」...............メルマガ写真館
□院生のインターンシップ実施報告.......................エチオピア
□問題発見型フィールドワーク実施報告
.......................ザンビア、ウガンダ、タンザニア、パキスタン
□編集子より
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■ごあいさつ ...................................重田眞義

「実践的地域研究」を合言葉にすすめてきた通称「魅力プログラム」
が、本年度をもって終了します。実質1年半の短い期間でしたが、
問題発見型フィールドワークとインターンシップに多数の院生を派
遣し、臨地演習という授業科目を新設するなどいくつもの成果をあ
げることができました。プログラムの取組みに参加してくれたアジ
ア・アフリカ地域研究研究科の院生諸氏、支援してくださった多数
の方々にこの場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。

「魅力」は終了しますが、来年度からもさらに魅力的な地域研究
の実現をめざして「実践的地域研究」を深化・発展させていける
よう、さらなる努力を続けたいと思います。

このメールマガジンの発行は、大学院に設けられたフィールドワー
ク・インターンシップ支援室の活動として継続していきます。研究
科の院生がアジア・アフリカの各地で活躍する様子をフィールドレ
ポートや研究報告として毎月お届けします。

本年度最終号で発行数がついに1000部に達したことを喜び、
読者の皆様に感謝するとともに、今後ともご愛読を賜りますよう
よろしくおねがいします。

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■フィールド便り・第12便
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「フィールドでの熱い視線の成果」
           ............吉川みな子(東南アジア地域研究専攻)

シンガポールに発展をもたらした、1923年生まれで現役内閣顧問
のリー・クアンユー元首相。彼の家はその名声とはかけ離れて、
ひっそりとした住宅地にあり、門番が立っていなければ、ここが
彼の邸宅だと気がつかない人も少なくない。直接聞いてみたいこと
は山ほどあるけれど、一度でいいから「目撃」だけでもしたい。

この密かな願いをこめて門の向こう側に熱い視線を送りながら、
フィールド調査中はほぼ毎日彼の家の前を歩いたのです。そんな
ある日、思いあまって門のすぐそばを通りかかると、門番が話し
かけてきました!いよいよチャンス到来か?

「あなた、もっと離れて道の向こう側を歩いてください」

ですって。私危険人物じゃないんですが・・・
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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから読
むことができます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/list/bn.html

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■メルマガ写真館......フィールドでの写真からはじまるコラム
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「ガラブ・セレール Garabu Serer」
        ....................太田雅子(アフリカ地域研究専攻)

私はセネガル首都、ダカールで調査をしています。あるとき私は
体調をくずし食欲をなくしてしまいました。心配したセレール人
の友人は「ガラブ・セレールを買ってくる」と言って・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/2008_3.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/bn.html

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■院生のインターンシップ実施報告...PDFファイルで掲載しています
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■インターンシップ実施報告リスト
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/list/list_is_2006.html

□Belle ASANTE
「Local Participation in Cultural Heritage Management
―文化遺産の管理における地域住民の参加に関する研究―」
【派遣先国】エチオピア
【派遣先機関】UNESCO

The city of Harar became a UNESCO World Heritage Site in July 2006
and major restructuring of the physical environment and curatorial
practices of the city have begun as a result of this accolade.
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/bell_1.pdf

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■問題発見型フィールドワーク実施報告...PDFファイルで掲載しています
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■問題発見型フィールドワーク実施報告リスト
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/list/list_fw_2006.html

□姜明江
「ザンビアにおけるハンセン病治療と回復者の生活」
【派遣先国】ザンビア共和国

ザンビア東部州に位置するL村を調査地とした。今回は村の概要と村に
移住してきた人びとの移動の歴史をとらえることを中心に調査を行った。
L村から約4kmのところにキリスト教ミッションの運営するハンセン病・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/kyo_1.pdf

□大門碧
「パフォーマンスを職にする若者たちの労働事情と社会関係」
【派遣先国】ウガンダ共和国

自他共に「カリオキ・ショーの父」と認めているグループは1999年
に結成された。創設メンバーは、当時通っていた学校で開催されていた
タレント・ショーをヒントにしてこのショーを始めた・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/daimon_2.pdf

□原子壮太
「南部タンザニアの僻村における在来稲作に関する研究」
【派遣先国】タンザニア連合共和国

調査はタンザニア南部、ルブマ州のイフィンガ村(以下、イフィンガ)で
実施した。イフィンガは、グレート・ルアハ・エスカープメントの裾野
に位置し、標高600〜900mの丘陵地にふくまれる・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/harako_1.pdf

□平野淳一
「ジャマールッディーン・アフガーニーの政治思想と彼を取り巻く諸言説」
【派遣先国】パキスタン

本研究は、今日のイスラーム復興の思想的理解の一助を提供するため、
第一に彼の政治思想の解析を試み、第二に後代の彼をめぐる諸言説を
分析して、彼を基点とするイスラーム政治思想の系譜的概観を・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/hirano_2.pdf

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◆編集子より◆春になりました。春はお別れの季節ともいいます。
今年度も多くの人がASAFASを去ることになりました。同時
に、新入生を迎える季節でもあります。今月で本メルマガを発行
してきた「魅力ある大学院教育プログラム」も終了いたします。
引き続き本メルマガは発行されますので、今後ともご愛読をお願
いいたします。(S)
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◆このメールマガジンは、「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
のもとで実施中の「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」
プログラムにより発行されています。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/index.html


◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp

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編集:ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
発行:「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」プログラム
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作成日: 2008年5月29日 | 作成者: 事務局
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