「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
 ■■■ March 2012 第105号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1088】■■■■■

___________今月号の目次_________________

□「Horn Please」.................................フィールド便り
□「アラブ首長国連邦における女性専用の空間」....メルマガ写真館II
□お知らせ..............ASAFASオープンキャンパス、各賞の受賞など
□GCOE情報
......ニューズレター第7号、次世代研究イニシアティブ研究成果報告
□編集子より
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昨年の今ごろは、震災のため千葉で開催できなくなった学会を本学で
引き受けるという仕事をやっていました。1年経ち関西は平穏ですが、
テレビや新聞で東北・関東の様子を見るにつけ、地域研究からなにか
できないかということを考えます。

この1年間、ASAFAS広報委員会でメルマガの発行をおこなってきまし
たが、来年度からはASAFAS広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロッ
プメント室、アフリカ地域研究資料センターの協力体制のもとで、引
き続き発行作業をおこなっていくことになりました。今後とも講読を
よろしくお願いします。(DK)

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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「Horn Please」
            ................川中薫(東南アジア地域研究専攻)

「デリー、都市のなかの都市」ということばがあります。やや大げ
さな気もしますが、実際デリーは古くから多くの人びとをひきつけ
てきました。

わたしがフィールドワークでお世話になっているアパレル工場では、
1月から3月にかけて、欧米向け春夏製品の生産がピークに達し、
朝から晩まで、所狭しと並んだミシンのペダルの音がこだまします。
階下では、一日中電話が鳴り響き、工場全体が忙しく活気にあふれ
ます。この時期に、朝から工場でうろうろしていると、人と音の多
さで午後にはへとへとになります。しかも、お節介なほど親切にい
つも説明をしてくれるおじさんに「ありがとう、またね」といって
帰る道も、日本で通勤するようにはいきません。「さあ、帰るぞ」
とこころして乗り物に乗らなければならないのです。デリーでは、
バスの中も満員なら、バスの外も渋滞です。道路のあちらこちらで
「ブー、ブー、ブー!」とクラクションが鳴り響いています。とき
にオートリキシャという小さな乗り物に乗っていてクラクションを
鳴らされると、慣れていないわたしには堪ったものではありません。
しかも渋滞と騒音のなかで、当のバイクは横をすーっと追い越して
いくわけですから、なんとなく不愉快な気分になってしまいます。
しかしある日、ふと横のトラックに「Horn Please(クラクション、
お願いします)」の派手な文字が書かれているのを目にしました。
あわてて他のトラックもみると、どの車にも同じ文字があります。
わたしは、その時はじめて、クラクションが交通安全のための親切
な気持ちの表れであることを知りました。

都市の評価は、たいてい目に見える表面的なものによってなされて
しまいますが、そこに本質的な意味がともなうと強力な魅力になり
ます。すくなくともわたしは、デリーという自分のフィールドがも
つ磁力にとてもひきつけられています。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「アラブ首長国連邦における女性専用の空間」
 ..........................川村藍(東南アジア地域研究専攻)

アラブ首長国連邦(UAE)でフィールドワークを行っていると、
女性しか入れない場所が多いことに気づきます・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2012_03.html

(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html

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お知らせ
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□京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
オープンキャンパス2012
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)は、
アジア・アフリカ地域に関する深い理解と国際的・総合的視野
をもつ先導的な地域研究者および地域実務者の養成を目指して
います。 平成25年度入試に向けて下記の日程でオープンキャ
ンパスを行いますので、ふるってご参加ください。申込は参加
申込フォームからお願いします。

日 時:2012年4月25日(水) 13:00~18:00
(受付開始:12:30)
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 大会議室(川端キャンパス)

詳細>>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/OC/opencampus2012.html

参加申し込みフォーム
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/OC/application.html

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□東京説明会
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日 時:2012年5月12日(土) 16:00~18:00
場 所:品川インターシティA棟27階 京都大学 東京オフィス

詳細>>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/OC/tokyo2012.html

参加申し込みフォーム
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/OC/applicationT.html

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□各賞の受賞
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本研究科卒業生で、助教をしておられた丸山淳子さん
(現・津田塾大学学芸学部国際関係学科専任講師)が
澁澤民族学振興基金 澁澤賞(第38回)を受賞されました。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/news.html#maruyama

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□アフリカ研究最前線
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□アフリカ地域研究資料センター8回連続公開講座
 「アフリカ研究最前線:出会う」
 http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
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今回のシリーズでは、アフリカ研究をする私たちが、いつ
どのようにして、その研究テーマに出会い、なぜそのよう
な研究をするようになったのか、その糸口となったフィー
ルドでのさまざまな出会いから、現在の研究に至るまでの
過程とその成果をお話します。

◆第4回「ゴミをまく人びとに出会う」

アフリカには荒廃地にゴミをまいて土地を改善し、緑化に
つとめる人びとがいます。私たちがゴミをまくという行為
をためらうことが多いのはなぜでしょうか。生態系のなか
の人間の位置づけを再考します。
詳細>>
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20120414.html

日 時:2012年4月14日 15:00~17:00
会 場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

講 師:大山 修一 (京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)

受講料: 1講座 ¥1,000
※全8講座中、4講座以上お申し込みいただく場合は
1講座あたり¥800 になります。

※定員50名、先着順

登録フォーム
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。

http://twitter.com/Africa_Kyoto_U

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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。

http://form.mag2.com/gianoubima

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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□3月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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◆国際シンポジウム
[2012-03-22]G-COE国際セミナー2011
「熱帯雨林の革新的な保護と管理」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
20120323151619531


◆パラダイム研究会
[2012-03-19]「福祉政策・社会政策と親密圏-生存基盤持続型
発展における福祉とケア」[第44回パラダイム研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
20120319


◆イニシアティブ3研究会
[2012-03-22]G-COE国際セミナー2011
「熱帯雨林の革新的な保護と管理」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
20120308153058735


◆若手養成・研究会
[2012-03-05]「次世代研究イニシアティブ報告会」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
20120305_jisedai


◇シンポジウム/研究活動の記録 一覧
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/staticpages/
index.php/gcoe_report_list#IC30


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■ニューズレター
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グローバルCOEプログラム
生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
ニューズレター第7号
発行:2012年3月
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
newsletter_7


バックナンバー 一覧>>
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/staticpages/
index.php/newsletter


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■若手研究者養成
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□次世代研究イニシアティブ研究成果報告(2011年度)

◆「ケニア共和国における在来野菜の創出と利用の動態に関する
地域研究」
       庄司航....(ASAFAS アフリカ地域研究専攻)

近年になって、アフリカの在来野菜が大きく注目を集めるように
なっている。その理由として、第一に、サハラ以南の低栄養の問
題がある。在来野菜は微量栄養素を多く含み、病害に強く、労働
投資も少なくて・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
2011_jr_shoji_j



>>次世代研究イニシアティブ研究成果報告リスト(2011年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/
2011_jr_list


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◆編集子より◆

3月は別れの季節です。ASAFASでも博士号や修士号を取得した多くの院生
たちが、ASAFASから巣立っていきます。修了生の多くは、大学院での研究
を続けたり、関係する仕事に就職していきますが、中には、まったく違う
分野に進む人もいます。しかし、何年か経った後にそんな修了生の消息を
聞くと、昔の自分のフィールドに関係する仕事を会社の中で立ち上げてい
たり、アジア・アフリカの現地で活躍をしていたり、といった話をしばし
ば耳にします。今月の川中薫さんのフィールド便りで、「フィールドがも
つ磁力」という表現がありましたが、そのようなフィールドの磁力は、
ASAFASを離れてから何年経ってもなお、修了生たちを惹きつけているので
はないでしょうか。(SN)

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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASフィールドワーク・インターン
シップ支援室より発行しています。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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