South Asia and Indian Ocean Studies Seminar

第51回南アジア・インド洋世界研究会

KINDAS第2回セミナー
(第51回南アジア・インド洋世界研究会)

2016年度 KINDAS第2回セミナー「南アジアに滲出する「中華」をどう捉えるか?:チベット系民族集団の目線から」 (第51回南アジア・インド洋世界研究会)

 

【日時】2017年3月31日(金) 16:00~18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内 総合研究2号館4階 カンフェレンスルーム(AA463)
(34番の建物です)

 

【発表者】別所裕介(白眉センター/京都大学人文科学研究所 特定准教授)

 

【題目】南アジアに滲出する「中華」をどう捉えるか?:チベット系民族集団の目線から
    (発表75分、質疑応答45分)

 

要旨:
 経済的膨張を続ける現代中国は、国内の不満を抑えるためにも、周辺諸国に絶対的な影響力を行使し、内外ともに「強国」としての認知を確立することを目指している。日本が中国との間に抱える「歴史認識」や「領土問題」もその一環にあるが、海を挟んだ隣人である我々の中国理解は往々にして限定されがちである。「爆買い」や「尖閣」といった局所的な現象ばかりクローズアップすることは、もっと大きなレベルで中国とその隣人世界の間に生じている多層的で複合的な変化を包括的に捉えることを難しくしてしまう。本発表では、中国とインドの境界地帯に非国家的な文化圏を形成してきたチベット系民族集団の目線から、ヒマラヤ山脈を越えてインド側へと押し寄せる「中華的なもの」がローカルなレベルでどのように受容/拒絶されるのかについて検討し、現代中国をその隣人世界という「外縁(≠周縁)」から捉えてゆくことの学際的な意義について議論したい。

 

 

【お問い合わせ】INDAS-South Asia事務局(indas_office [at] asafas.kyoto-u.ac.jp)

 

*参加無料
*どなたでもご参加になれますが、資料準備の都合上、ご参加をご希望の方は、事前に上記の事務局メールアドレスへご連絡をお願いいたします。