フィールドワーク関連

カンボジア フィールドステーション

概要

 インドシナ半島の南部にあるカンボジアでは現在、日本の約半分の国土面積に、1,500万人余りの人口が暮らしています。よく知られているように、カンボジアは、1970年代から90年代初めまで内戦などによる社会的混乱に苦しみました。その後は、復興と開発が急激なスピードで進み、国家の制度と人々の生活が大きな変貌を遂げています。国内経済のマクロな指標は順調に発展する明るい未来を示していますが、社会のあちこちでは急速な変化によるひずみが現れています。かつては豊かだった森林や魚類などの資源の劣化も顕著になっています。
 京都大学カンボジア・フィールドステーションは、首都プノンペンの郊外にある王立農業大学の構内に設置されています。アジア・アフリカ地域研究研究科および東南アジア地域研究研究所は、王立農業大学だけでなく、王立プノンペン大学、王立芸術大学とも部局間学術交流協定を締結しています。カンボジア・フィールドステーションは、カンボジアの自然・社会・文化・歴史に関する幅広い分野の研究教育活動の拠点として機能しています。
※写真1 世界有数の魚類資源の宝庫であるトンレサープ湖では100万人を超える人が暮らしています
※写真2 カンボジアは上座仏教徒が人口の約9割を占める国です
※写真3 工場で働くという選択肢が現在の農村女性の生き方のひとつです
※写真4、5 農村住民の持続的な生業を考えるワークショップをカンボジア人の学生を交えて行っています

実績

派遣学生・報告書

共同研究プロジェクト

  • 科学研究費補助金 基盤研究(B) 海外学術 「変容するコネクティビティと生業からみたカンボジア農村社会の生存基盤に関する研究」(代表:小林知、2015~2017年度)
  • 科学研究費補助金 挑戦的萌芽 「地図・航空写真の3Dアーカイブ化技術を用いた国際化時代の研究資源共有化手法の構築」(代表:小林知、2016~2017年度)
  • 日本学術振興会 研究拠点形成事業B.アジア・アフリカ学術基盤形成型「新興ASEAN諸国の移行期正義と包括的経済発展に関する研究交流(代表:中西嘉宏、2015~2017年度)
  • 日本学術振興会 頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム 「世界の成長と共存を目指す 革新的生存基盤研究のための日本・アセアン協働強化」(代表:三重野文晴、2014~2016年度)

交流事業

  • ◆国際ワークショップ “SOCIAL STABILITY AND INCLUSIVE ECONOMIC DEVELOPMENT IN DEVELOPING SOUTHEAST ASIA” (CAMBODIA-JAPAN COOPERATION CENTER, 2017年1月9日-10日)
    共催:日本学術振興会 研究拠点形成事業 「新興ASEAN諸国の移行期正義と包括的経済発展に関する研究交流」
    https://coretocore.cseas.kyoto-u.ac.jp/2017/02/20170109/
  • ◆第2回カンボジア持続可能社会研究フィールドワークショップ
    共催:特別経費「ライフとグリーンを基軸とする持続型社会発展研究のアジア展開」
    https://sea-sh.cseas.kyoto-u.ac.jp/event/20140818-24/

アクセス

住所: Royal University of Agriculture, Dongkor District, Phnom Penh, Cambodia, P.O.Box: 2696.

※写真6 王立農業大学のカウンターパートDr. Hor Sanaraさんの調査中のスナップ
※地図

フィールドステーションフィールド便り
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