宮園 琢也

宮園 琢也(南アジア・インド洋世界論講座)
「道路から見るインド」

                                        
    インドの首都ニューデリー駅から2時間ほど電車に揺られると、ウッタル・プラデーシュ州のムザッファルナガル駅につきます。駅構内に降り立ち、ふと見上げると、線路の上をまたぐように架かる道路が目に飛び込んできます。

    その道路は様々な人が行き交っています。後ろに友人や家族を乗せ二輪バイクを走らせる人、携帯電話片手に定員オーバーの乗り合いリキシャ―を運転する人、荷車にお菓子や本、果物、鉄線などをうず高く乗せた人。もちろん人だけでなく、荷車を牽いた牛馬や、インドで一番自由な生き物であろう犬もその道路を使います。

    町から町へ移動する人々や動物の流れは絶えることなく、その道路を賑わします。ムザッファルナガルでの濃密な日々に疲れた時は、ただ流れていく風景を見にこの道路をよく訪れました。

    【「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」第165号(2017年3月)第130回「メルマガ写真館」より引用】

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