帯谷 知可 教授

教員プロフィール

帯谷知可准教授

帯谷 知可 教授

メールアドレス:obiya [a] cias.kyoto-u.ac.jp 本務先:京都大学東南アジア地域研究研究所 本務先個人ページhttps://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/obiya-chika/ 講座:イスラーム世界論講座
※最新情報は京都大学教育研究活動データベースをご覧ください:https://kdb.iimc.kyoto-u.ac.jp/profile_private/ja.1deebb3a405c8d70.html

専門分野(ディシプリン)

    中央アジア地域研究、中央アジア近現代史

研究テーマ

①中央アジアの民族と国家 ②ロシア帝国における中央アジアに関する知の構築と「トルキスタン集成」 ③社会主義的近代化と現代社会 ④中央アジア地域研究希少資料の保存・共有・活用

研究内容

    1. 旧ソ連中央アジア地域(ウズベキスタン、カザフスタン、クルグズスタン、タジキスタン、トルクメニスタン)、特にウズベキスタンを研究対象としています。
    ロシア帝国およびソ連との関わりのなかでこの地域の近現代史を掘り起こすことに関心をもち、ロシア革命波及後に生じた反ソヴィエト武力運動「バスマチ運動」や、現代中央アジアの原型をつくったソヴィエト体制下での中央アジア民族・共和国境界画定などを研究テーマとしてきました。そこからさらにソ連解体後独立国となった中央アジア諸国のナショナリズムの諸相、社会主義的近代化の影響と現代社会といったテーマにも関心が広がりました。また、近年では、中央アジア地域研究のための希少史資料の保存や共有のプロジェクトにも関わっています。特に、地域研究統合情報センター所蔵の『トルキスタン集成』(CD版)というコレクションの総合的書誌研究とデータベース化を進めています。

所属学会

    日本中央アジア学会、内陸アジア史学会、日本中東学会、ロシア史研究会、アジア歴史地理情報学会

業績

村上勇介・帯谷知可編.2016.『融解と再創造の世界秩序』(相関地域研究2)青弓社.
帯谷知可.2016.「社会主義的近代とイスラームが交わるところ―ウズベキスタンのイスラーム・ベール問題からの眺め」村上勇介・帯谷知可編『融解と再創造の世界秩序』』(相関地域研究2)青弓社、161-183頁.
Obiya, C. (ed.) 2016. Islam and Gender in Cetnral Asia: Soviet Modernization and Today’s Society (CIAS Discussion Paper No. 63), Kyoto: CIAS.
Obiya, C. 2016. “Politics of the Veils in the Context of Uzbekistan,” Obiya, C. (ed.) 2016. Islam and Gender in Cetnral Asia: Soviet Modernization and Today’s Society (CIAS Discussion Paper No. 63), Kyoto: CIAS.
帯谷知可編.2015.『書誌情報データベースの地域情報学的新展開を探る』(CIAS Discussion Paper No. 51)、京都大学地域研究統合情報センター.
Обия, Ч. (состав.) 2014. Туркестанский сборник. Индекс по томам. Томы 1-594. (『「トルキスタン集成」が拓く世界Ⅲ―「トルキスタン集成」全594巻 巻別インデクス』CIAS Discussion Paper No. 44.)(CD)、京都大学地域研究統合情報センター.
帯谷知可編.2013.『「トルキスタン集成」が拓く世界Ⅱ―帝政ロシアの植民地的「知」の中の中央アジア』(CIAS Discussion Paper No. 35)、京都大学地域研究統合情報センター.
帯谷知可編.2013.『「トルキスタン集成」が拓く世界Ⅰ―データベース化の課題と展望、その資料としての可能性』(CIAS Discussion Paper No. 34)、京都大学地域研究統合情報センター.
帯谷知可・北川誠一・相馬秀廣(編).2012.『朝倉世界地理講座―大地と人間の物語5 中央アジア』朝倉書店.
帯谷知可.2011.「フジュムへの視線―1920年代ソ連中央アジアにおける女性解放運動と現代」小長谷有紀・後藤正憲編『社会主義的近代化の経験―幸せの実現と疎外』明石書店、98-122頁. Obiya, C. and Kuroki, H. (ed.) 2006. Political Violence and Human Security in the Post-9.11 World (JCAS Symposium Series No. 24, State Nation and Ethnic Relations IX), Osaka: The Japan Center for Area Studies, NME.
小松久男・梅村坦・宇山智彦・帯谷知可・堀川徹. 2005.『中央ユーラシアを知る事典』平凡社.
帯谷知可. 2005.「オストロウーモフの見たロシア領トルキスタン」『ロシア史研究』No. 76、15-27頁.
帯谷知可. 2005.「英雄の復活―現代ウズベキスタン・ナショナリズムのなかのティムール」酒井啓子・臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』(イスラーム地域研究叢書5)東京大学出版会, 185-212頁.
帯谷知可. 2004.「第4章 宗教と政治―イスラーム復興と世俗主義の調和を求めて」岩﨑一郎・宇山智彦・小松久男編『現代中央アジア論―変貌する政治・社会の深層』日本評論社、103-128頁.
帯谷知可.2003. 「二〇世紀中央アジアにおけるある国家の終焉―ブハラの運命が語るもの」青木保・姜尚中・小杉泰他編『アジア新世紀2 歴史 アジアの作られかた・つくりかた』岩波書店、183-200頁.
Obiya, C. 2003. “The Basmachi Movement as a Mirror of Central Asian Society in the Revolutionary Period,”in Sakai K. (ed.), Social Protests and Nation-Building in the Middle East and Central Asia (IDE Development Perspective Series No. 1), Chiba: Institute of Developing Economies, JETRO, pp. 88-104.
帯谷知可. 2002. 「ウズベキスタン―民族と国家の現在・過去・未来」松原正毅編『地鳴りする世界―9.11事件をどうとらえるか』恒星出版, 97-141頁.
Obiya, C. 2001. “When Faizulla Khojaev Decided to Be an Uzbek,” Komatsu, H. & Dudoignon S.(ed.), Islam and Politics in Russia and Central Asia: Early Eighteenth to Late Twentieth Centuries, London: Kegan Paul International, pp.99-118.
Komatsu, H.; Obiya, C.; and Schoeberlein, J. S., eds. 2000. Migration in Central Asia: Its History and Current Problems (JCAS Symposium Series No. 9), Osaka: The Japan Center for Area Studies, NME.
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