臨地教育研究による実践的地域研究者の養成

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

■■■■■■■■■■■■■■■■■■ June 2007 第48号 ■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/ml.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数987】■■

このメールマガジンは、「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
のもとで実施中の「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」
プログラムにより発行されています。
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___________今月号の目次______________

□「面倒な」調査行..............................フィールド便り
□「夜の聖域」..................................メルマガ写真館
□院生のインターンシップ実施報告........インド、タイ、セネガル
□編集子より
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■フィールド便り・第3便

「面倒な」調査行............大門碧(アフリカ地域研究専攻)

「めんどくさーい」

私は何度もつぶやきました。ウガンダの首都カンパラで、舞台
パフォーマンスに関する調査をしていたときです。3ヵ月足ら
ずの調査期間の中で、私は街の中心部のショッピングセンター
最上階にあるレストランを何回も訪ね、そこでショー・パフォー
マンスの練習をするパフォーマーたちや働くウェイターたちと
仲良くなりました。お昼過ぎに出かけていき、まかないのご飯
をわけてもらい、カンパラの人ごみを見下ろしながらおしゃべ
りをして、楽しい時間を過ごしました。

しかし、時が経つと面倒なことが起こります。たとえば、私に
異性としての興味をもったパフォーマーが、ウェイターの誰か
と私がデキているのではないかと疑い、あるウェイターに文句
をつけたりしました。また、あるウェイターにお金を貸すと、
ほかのウェイターが嫉妬して、そのウェイターと口をきかない
ということもありました。私は調査と直接には関係のないとこ
ろでやっかいなことが起こるたびに「めんどくさーい」と心の
中で叫んでいました。

現地の人たちにとって調査者は「よそ者」かもしれませんが、
調査現場で完全な「他者」でいることなどできません。ひとり
の人間として、たくさんの人ともめながら、もごもごと進むしか
ないようです。でも、「めんどくさーい」と叫んだ相手が、私の
調査において重要人物になっていたことに帰り道の飛行機の
中で気づきました。きっと人と出会って関係をつくっていくこと
は「めんどくさーい」ことなのでしょう。

次回の調査でも、私は「めんどくさーい」と繰り返します。
なぜなら、人に出会い、人と向き合うために私は海を越えている
のですから。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから読
むことができます。
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■メルマガ写真館......フィールドでの写真からはじまるコラム
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「夜の聖域」 ........飛奈裕美(東南アジア地域研究専攻)

写真は、エルサレム旧市街にある聖域の一部です。この聖域を、
ムスリムは「アル=ハラム・アッ=シャリーフ」、ユダヤ教徒
は「神殿の丘」と呼びます。写真中央の石の壁は、ユダヤ教徒
にとって「嘆きの壁」という聖地です・・・・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/2007_6.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
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■院生のインターンシップ実施報告...PDFファイルで掲載しています
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■院生のインターンシップ実施報告リスト
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/list/list_is_2006.html

□秋山晶子
「南インドにおける有機農業と非有機農業の比較研究」
【派遣先国】インド
【派遣先機関】Wayanad Social Service Society(WSSS)

最初にオリエンテーションと3日間の有機農法の講習を受け
たのち、活動を展開している農村を1つずつ歩き回ることと
なった。このケーララ州ワヤナッド県は、胡椒を中心とする
香辛料やコーヒーの産地である・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/akiyama_1.pdf

□木口由香
「東北タイムン川下流域における漁業資源利用に関する研究」
【派遣先国】タイ
【派遣先機関】特定非営利活動法人メコン・ウォッチ

メコン河流域で住民は、漁業などの様々な河川利用を行って
いるが、ここには数多くのダム建設が予定されている。だが、
建設に伴う環境の劣化は自然資源を・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/kiguchi_1.pdf

□Suphawat LAOHACHAIBOON
"Impacts of Social Change on Domesticated Elephants in Thailand"
【派遣先国】タイ
【派遣先機関】Elephant Nature Park and National Elephant Institute

My internships at Elephant Nature Park and National Elephant
Institute were significantly determined to serve my academic
and personal aspirations/objectives・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/suphawat_1.pdf

□高橋隆太
「セネガルにおける農業開発と農村社会に関する社会経済学的研究」
【派遣先国】セネガル共和国
【派遣先機関】セネガル河流域整備開発公社

インターシップによって、農民からの意見を求める、いわゆる住民
参加型の開発手法にもとづいた公社の会議や援助団体の視察に参加
することができた。公社側は、すでにプロジェクトの大枠は決定し
ているが、もし農民側から参考になる意見があれば・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/takahashi_1.pdf
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◆編集子より◆先日の事務局会議で、今年度の新入生24名に対する
フィールドワーク支援の実施を決定しました。今月の「フィールド便り」
に書かれているような、とても「めんどくさい」フィールドワークに、
新入生の皆さんも立ち向かっていってくれることでしょう。
この作業と平行して、昨年度の派遣プログラムで渡航した皆さんの実施
報告書を順次整理し、ホームページ上に公開する作業を進めています。
そつのない報告もあれば、フィールドへの思いがにじみでている文章
もあります。(N)
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作成日: 2007年8月9日 | 作成者: 事務局
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