臨地教育研究による実践的地域研究者の養成

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

■■■■■■■■■■■■■■■■■■ July 2007 第49号 ■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/ml.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数991】■■

このメールマガジンは、「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
のもとで実施中の「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」
プログラムにより発行されています。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/index.html

___________今月号の目次______________

□「はかることは難しい」.........................フィールド便り
□「ある昼下がりの過ごし方」.....................メルマガ写真館
□院生の問題発見型フィールドワーク実施報告
..............イギリス、シリア、レバノン、ウガンダ、カメルーン
□編集子より
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■フィールド便り・第4便

「はかることは難しい」.....木口由香(東南アジア地域研究専攻)

「どれも大きさは違うものだよ。測るなんてなぁ」。

東北タイのフィールドで漁具の計測をしていた時、それを作った
村人は困ったような表情を浮かべてこう言いました。一種類の漁
具には実に様々なサイズが見られます。その時手に入れられる材
料で機能する道具を作る人々の技術を、私は積極的に評価してい
ます。しかし、村人は研究者とやらが不揃いなものしか作れない
技術の「遅れ」をチェックしているのでは、と私の行動を見て不
安を感じたらしいのです。

調査はいろいろなモノをはかることで成り立つ部分が多いのです
が、私たちの何気ない行為が調査対象の人々に何らかの圧迫感を
与えてしまうことがあります。それに謙虚に対処するのは当然の
ことではありますが、自分の研究にとって必要なことは調べねば
ならず、両者のバランスをとることの難しさに悩みながら、フィ
ールドでの生活を送ることになります。
______________________________

このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから読
むことができます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/list/bn.html

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■メルマガ写真館......フィールドでの写真からはじまるコラム
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「ある昼下がりの過ごし方」
   ....................戸田美佳子(アフリカ地域研究専攻)

カメルーン東部州の熱帯雨林帯の昼下がり。男たちはゲームをし
ながら、“Banjo”と呼ばれる小屋で、暑い時間をゆっくり過ご
しています。写真中央の男性と一緒に写っているのは、アフリカ
ではよく見る手回しの車椅子。彼と共に村中を動き回って3年、
すっかり赤茶色です・・・・・・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/2007_7.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
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■院生の問題発見型フィールドワーク実施報告...PDFファイルで掲載しています
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■問題発見型フィールドワーク実施報告リスト
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/list/list_fw_2006.html

□首藤英児
「東南アジアへのイギリス海底電信ネットワーク導入に関する研究」
【派遣先国】イギリス

本研究は19世紀後半を対象としているため、主に歴史資料に依拠
する。政府の認識や政策については英国議会資料および各省庁の記
録文書などが利用できる。しかし、詳細な分析のためには・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/syudo_1.pdf

□山尾大
「現代イラクにおける政治変動とシーア派イスラーム政党に関する研究」
【派遣先国】シリア、レバノン

本研究の目的は、イスラーム政党、なかでもダアワ党の理念と活動
実態の把握を通して、現代イラクの政治変動を分析することである。
ダアワ党は1957年に創設され・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/yamao_1.pdf

□大門碧
「アフリカの都市における若者の労働事情」
【派遣先国】ウガンダ共和国

本研究は、アフリカの都市において、近年新しく生まれている、
パフォーマンスを職とする人々の労働事情を調べることによって、
その職を生み出す現在のアフリカの都市社会に関する考察を深め
ることを目的としている。労働として・・・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/daimon_1.pdf

□戸田美佳子
「アフリカ・カメルーン農村社会における障害者と社会の関わり」
【派遣先国】カメルーン共和国

人類学的視点からアフリカ諸社会の障害観を問う研究は未だに広く
は行われていない。本研究ではカメルーン農村社会におけるフィー
ルドワークで、生活の場における障害者を含んだ人々の相互的関わ
りを見ることによって・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/toda_1.pdf
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◆編集子より◆梅雨も明け、本格的に暑くなって来ました。私としては
熱帯よりも京都の夏は暑いと思っております。8月は14名程の新入生
と14名の上級生がフィールドワークを行う予定であり、2名の学生が
国際学会で報告を行います。フィールドに派遣されている多くの院生は
京都よりも涼しい夏を過ごすことができます。院生の皆さんが涼しい(?)
場所で、充実したフィールドワークを遂行することを期待しております。
もちろん、それらを基にした良い報告書をホームページに掲載できるこ
とを心待ちにしております。(S)
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掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
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作成日: 2007年9月26日 | 作成者: 事務局
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