■■■■■■■■■■■■■■■ September 2007 第51号 ■■■■■ アジア・アフリカ地域研究情報マガジン Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/ml.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数980】■■ このメールマガジンは、「魅力ある大学院教育」イニシアティブ のもとで実施中の「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」 プログラムにより発行されています。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/index.html ___________今月号の目次_________________ □「昔からの言い伝え?」.............................フィールド便り □「『難民キャンプ』の床屋さん」.....................メルマガ写真館 □院生の問題発見型フィールドワーク実施報告 ..............................エジプト、イラン、イスラーム共和国 □編集子より ___________________________________ ■フィールド便り・第6便 「昔からの言い伝え?」.....小泉都 東南アジア地域研究専攻 (現所属:京都大学総合博物館 研修員) ボルネオ島のプナン・ブナルイという狩猟採集民の定住村で調査を していたときの話です。 50代半ばのラロさんというおじさんに、プナン・ブナルイの由来 に関する民話を語ってもらいました。それはプナン・ブナルイと彼 らの近隣で暮らすクニャ・バドゥンという農耕民が共通の祖先を持 つという話でした。 当初、この話はプナン・ブナルイに代々伝わる話だと思っていまし たが、実のところラロさんがクニャ・バドゥンの年長の知人から教 えられた話だということでした。その話を聞いたときには、プナン・ ブナルイのキタップさんという30代の男性に調査を手伝ってもらっ ていました。 後日、彼がプナン・トゥブという狩猟採集民の男性と語り合ってい ました。話題は狩猟採集民と農耕民の言語の共通性だったのですが、 キタップさんは先の民話を披露しました。そのなかで、プナン・ブ ナルイとクニャ・バドゥンという特定の狩猟採集民と農耕民の話だっ た先の民話が、狩猟採集民と農耕民の一般的な話のように語られて いました。 昔からの言い伝えのように聞こえる話も、このように新しく生まれ たり、どんどん変化したりしているのかもしれません。その背景に ある状況などに思いを巡らすのが、調査の醍醐味の1つではない でしょうか。 ______________________________ このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから読 むことができます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/list/bn.html ========================================================= ■メルマガ写真館......フィールドでの写真からはじまるコラム ========================================================= 「『難民キャンプ』の床屋さん」 ....................中山裕美(アフリカ地域研究専攻) わたしの調査地はザンビアのマユクワユクワ難民キャンプです。 ある日の昼下がり、ザンビア人の役人に連れて行かれたのは床屋 さんでした・・・・・・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/2007_9.html (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます) ↓「メルマガ写真館」バックナンバー http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/bn.html ============================================================== ■院生の問題発見型フィールドワーク実施報告...PDFファイルで掲載しています ============================================================== ■問題発見型フィールドワーク実施報告リスト http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/list/list_fw_2006.html □平野淳一 「ジャマールッディーン・アフガーニーの政治思想と彼を取り巻く諸言説」 【派遣先国】エジプト、イラン 本研究は、今日のイスラーム復興の思想的理解の一助を提供するため、 第一に彼の政治思想の解析を試み、第二に後代の彼をめぐる諸言説を 分析して、彼を基点とするイスラーム政治思想の系譜的概観を試みる。 とりわけて後者を重視し・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/hirano_1.pdf □黒田賢治 「現代イランにおけるマルジャア・アッ=タクリード(法学権威)」 【派遣先国】イラン・イスラーム共和国 本研究の目的は、大きく二つある。研究手法としては、宗教学、歴史学 を中心として、法学権威の全体像を明らかにするものであるが、研究の 目的は、社会変動の理解のためにある。第一の目的として、動態的な 現代イラン政治の分析があげられる・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/pdf/report/kuroda_1.pdf __________________________________ ◆編集子より◆本年度も半年が終了いたしました。皆様のここ半年はどのよ うなものでしたか?本プログラムでも、後期のフィールドワーク・インター ンシップ派遣者の募集は終わりましたが、国際学会派遣や論文支援・英文校 閲支援プログラムは継続して募集します。今後は、これらの報告書も順次 HPに掲載していきたいと思います。 __________________________________ ◆このメールマガジンへの感想やご質問をお気軽にお寄せください。 掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。 宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp ◆このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから読む ことができます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/list/bn.html __________________________________ ◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/ml.html ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集:「魅力ある大学院教育」事務局 発行:「魅力ある大学院教育」イニシアティブ 「臨地教育研究による実践的地域研究者の養成」プログラム http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
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