アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:メルマガ写真館

第74回 「メルマガ写真館」

「世界一大きな卵絵」
...Yanyin ZI(アフリカ地域研究専攻)

 

この写真は私がボツワナのある土産店で撮ったWinstonさんの作業中の写真です。

彼は、まずダチョウの卵殻に絵をペンで下書きしてから、針の先で殻の表面を削りながら線を描き、最後に削ったところを色で塗ります。ダチョウの卵は堅く、削る作業は容易ではありません。経験を積んだ熟練の職人でも、一つの作品を完成するのには何時間もかかります。Winstonさんは師匠を通してこの技術を習ったそうです。ボツワナ全土でこの技術をもっている人はほんの僅かです。

 

このアートに使用する卵の殻は野生のダチョウの卵ではなく、工場(Ostrich Farm)から直接購入したそうです。一つあたりの作品は200-300Pula(2000-3000円)で売られています。ボツワナだけでなく、南アフリカの空港にも売っているので、今度もし立ち寄る機会がありましたら、この世界一の卵絵を見逃さないでくださいね。