ASAFAS 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
インターネット連続講座
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  第七回 「<イスラーム世界論>の愉しみ
東南アジア地域研究専攻(南・西アジア地域研究) 小杉泰(連環地域論講座)
 
 

Contents

1.多様なイスラーム世界

2.統一性と多様性

3.アラベスク

4.一と多

5.偶像崇拝の禁止?

6.現代のイスラーム世界

7.『マッカ会議』

8.イスラーム復興運動

9.アジア・アフリカの宗教アイデンティティ

10.パラダイム転換

11.日本のイスラーム世界研究

  

8.イスラーム復興運動

 イスラーム復興運動は19世紀後半から、カワーキビーをはじめとして、イスラーム世界の衰退に危機感を持った人々によって始められた。彼らは、新しいイスラーム理解によって社会改革をしなければいけないと考え、そのための理論形成、ネットワークつくりに努力をした。しかし、折からの西洋的近代化やナショナリズムの波に押されて、その成果は容易に現れなかった。ようやく、復興が顕在化したのは20世紀後半に入ってからである。

金曜礼拝の後の女性たち(テヘラン)
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