京都フィールドスクール:アフリカに日本の開発経験を逆照射する試み (2009)


概要 Summary of Fieldschool

大学院アジア・アフリカ地域研究研究科では、2006年以来実践的地域研究をテーマにアジア・アフリカ各地に院生を派遣しフィールドワークをおこなってきた。2008年度からは文部科学省の支援を受けエチオピア、ネパール、ベトナムでフィールドスクールを開校し、開発と実践を視野にいれた地域研究の臨地教育と講義をおこなっている。本セミナーはエチオピア・フィールドスクールに参加したアジスアベバ大学の院生を京都に招いて地域研究の講義・講演をきいてもらい、戦後日本の開発経験とその功罪を様々な角度から学習し見学体験してもらうことによって、今世紀に入って停滞しているといわれるアフリカの開発を新たな視点から逆照射してもらおうという試みであった。

プログラム Program

日にち
Date
講義タイトル・演習テーマ
Lecture and Seminar Title
9月10日(木)日本到着
9月11日(金)9:00~10:00 オリエンテーション
10:00~11:00 京都大学キャンパス案内
13:30~14:00 開講式
15:00~16:00 記念講演 Dr. Gebre Y.(アジスアベバ大学)
18:00~20:00 歓迎レセプション
9月12日(土)9:00~12:00 共同研究打ち合わせ
13:30~15:30 フィールド巡見1:伝統的日本文化の継承
16:00~18:00 一般家庭での日本文化体験
9月13日(日)9:00~16:00 シティ・ウォーク1:「伝統的町並み景観と保存」―観光都市としての美観形成とツーリズム
16:30~ 一般家庭での日本文化体験
9月14日(月)9:00~12:00 講義 速水洋子(京都大学)
13:00~18:00 フィールド巡見2:国立民族博物館―世界の諸民族の文化と社会、及びグローバル化現象に伴う変化を学ぶ
9月15日(火)9:00~12:00 講義 重田眞義(京都大学)
14:00~15:30 講義 田辺明生(京都大学)
16:00-17:30 共同研究うちあわせ
9月16日(水)9:00~12:00 講義 太田至(京都大学)
13:30~17:30 アジア・アフリカ地域研究演習への参加発表 及びASAFAS院生との共同討議
18:00~20:00 エチオピア暦新年祝賀 ASAFAS院生主催によるレセプション
9月17日(木)9:00~12:00 東京へ移動
13:00~14:30 フィールド巡見3:エチオピア大使館表敬訪問(東京都内)―大使館の機能、役割とは
15:00~17:00 フィールド巡見4:東京大学訪問 東京大学総合研究博物館・東洋文化研究所
9月18日(金)8:20~17:00 シティ・ウォーク2:「旧都と現都の比較」-開発された大都市の都市機能とは
9月19日(土)9:00~15:00 フィールド巡見5:江戸東京博物館-日本の歴史、考古、民俗に関する情報収集
15:00~18:00 京都へ移動
9月20日(日)9:00~16:00 公開シンポジウム発表準備、うちあわせ
9月21日(月)9:00~17:00 フィールド巡見6:近郊農村訪問(京都朽木・滋賀)-伝統的生業としての農業と現在の農業手法
9月22日(火)9:00~12:00 共同研究うちあわせ
13:30~16:00 公開シンポジウム:成果報告会
16:00~17:00 閉講式
18:00~20:00 さよならパーティー
9月23日(水)9:00~12:00 ワークショップ:次年度フィールドスクール企画検討
日本出発

参加者 Participants

アジスアベバ大学 Addis Ababa Univ. 京都大学 Kyoto Univ.
Sisay Tulu Bedaso
Temesgen Chibsa Etana
Dubale Gebeyehu Genbezo
Tekalign Ayalew Mengiste
Adane Mekonnen Nigussie
Kaleb Kassa Tadele
Tatek Kebede Wondimu

Dr.Gebre Yntiso
Dr.Hirut Tefera
Dr.Mamo Hebo
重田眞義(京都FSCリーダー)
太田至
速水洋子
田辺明生
山本雄大
伊藤義将
大門碧
野中奈津子
金子守恵
・主催:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
・共催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
*京都フィールドスクールは、日本学生支援機構(平成21年度国際大学交流セミナー)の助成をうけて実施しました。