「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 

■■■ March 2014 第129号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1167 】■■■

__________今月号の目次__________________

□「ハノイの村の未来、光と影」 .................フィールド便り
□「みんなで掘る6フィート」 ..................メルマガ写真館II
□お知らせ ............ 「オープンキャンパス2014開催のお知らせ」
                         「大学院説明会@東京オフィス2014」 など
□アフリカ地域研究資料センター情報 ............セミナー情報など
□編集子より
__________________________________

================================================================
■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
================================================================

「ハノイの村の未来、光と影」
     ..................山田祐樹久(グローバル地域研究専攻)

 「調査に行くんだね、雨が降ると思うからカッパを持って行きなさい」

私が住んでいたアパートの大家さんは、私が調査に行く時にいつも親切に
声をかけてくれます。

ベトナム人は家族を何よりも大切にします。住人である私に対しても、大家
さんは家族のように接してくれました。

毎朝8時、アパートを出発し、調査地の村に出かけます。通訳とバイクに
またがり、通勤ラッシュの少し後、それでもHONDAのバイクでごった返す
街中を抜け、最近開通したタンロン大路という高速道路を西に8kmほど
飛ばし、調査村に向かいます。大路周辺は建設ラッシュで、テーマパー
ク等が出来始めており、大路沿いの農村の景観は大きく変わりつつあります。

変わったのは景観だけではありません。調査村の若者にも、大きな変化が
見られます。ベトナムは近年、日本企業をはじめ外資が注目するアジアの
主要新興国で、ハノイやホーチミンは著しい発展を見せています。都市部
の雇用や就学機会、娯楽は、地方の若者を惹きつけてやみません。調査村
の20代の若者の半分以上が都市へと、大学進学もしくは出稼ぎに出てい
ます。そして大卒の若者の多くは都市で就職し、実家に送金しています。

 「若者が村から出て行くのを家族はどう思うのか」

日本で育った私にとっても、大変気になるところです。ベトナムでは、
子からの送金はとても大切です。村は都市と比べ、依然としてずっと貧
しく、子の都市への移住は家族も期待しています。しかし北ベトナムは
元来、家族関係や村の人間関係を大切にすると言われ、若者が村を離れ
ることを心配する農家もいます。

ところで、私自身も東北地方から京都に学びに来ている学生です。国や
経済水準は違えども、どこか他人事とは感じられず、ベトナムの村の未
来を現代の日本と重ねてしまう思いがいつも頭をよぎります。
___________________________________

このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/


================================================================
■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
================================================================

「みんなで掘る6フィート」.........吉沢加奈子(グローバル地域研究専攻)


インド北東部、丘陵地帯に位置するミゾラム州の墓地にて。前日に徹夜
で葬式をあげた地元青年団の団員たちは、朝早くから墓穴の掘削にいそ
しんで・・・
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2014_03.html


(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html

================================================================
■お知らせ
================================================================
───────────────────────────────
□オープンキャンパス 2014
───────────────────────────────
◆4/23(水) オープンキャンパス2014を開催します。
参加申込受付開始しました。

[日時]:
2014年4月23日(水) 13:00~18:00頃(受付12:30)

[会場]:
京都大学 稲盛財団記念館3階 大会議室
(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)

[内容]:
13:00~ 全体説明
14:15~ 各会場にわかれてゼミ見学・模擬講義
16:00~ 希望する教員との個人面談・院生との話し合い
18:00頃 終了

申込は事前に下記ページからお申し込みください。
www.asafas.kyoto-u.ac.jp/opencampus2014

───────────────────────────────
□大学院説明会@東京オフィス 2014
───────────────────────────────
◆5/10(土) 大学院説明会@東京オフィス2014を開催します.

日時:2014年5月10日(土) 16:00~18:00
会場:品川インターシティA棟27階 京都大学 東京オフィス

申込は事前に下記ページからお申し込みください。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/tokyo2014

───────────────────────────────
□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
───────────────────────────────
───────────────────────────────
□「新しい東南アジアを見る、学ぶ、食べる」(土屋健治追悼イベント)
───────────────────────────────
日時:2014年4月5日 10:00~17:30
場所:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階中会議室、大会議室

詳細情報:
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/event/tsuchiya20140405/

───────────────────────────────
□臨地教育支援センターのホームページが開設されました!(再掲)
───────────────────────────────
臨地教育支援センターの活動内容や、海外に渡航した京都大学大学院アジア・ア
フリカ地域研究研究科の院生のみなさんのフィールドワーク・レポートなどをご
覧いただくことができます。フィールドの写真も満載です。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/shien/

サイトのあちらこちらで赤いマントをひろげて飛び回っているのは、臨地教育支
援センターのキャラクター「リンちゃん」です。よろしくお願いします!

また臨地教育支援センターのfacebookも始めました。
センターの最新の活動内容や海外渡航に関する役立つ情報を発信していきますの
で、こちらも是非チェックしてください。
(「いいね!」をお待ちしています!!)
https://www.facebook.com/pages/%E8%87%A8%E5%9C%B0%E6%95%99%E8%82%B2%E
6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/566833776733317
?hc_location=timeline



================================================================
■京都大学 アフリカ地域研究資料センター HP掲載情報
================================================================
───────────────────────────────
□研究会のご案内
───────────────────────────────
◆公開講演会 「現代アフリカにおける紛争のリアリティ」
日時:2014年3月29日(土)15:00~17:00
事前申込不要/参加無料。詳細は下記URL。
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/img/20140329flyer.pdf

 ───────────────────────────────
 □日本アフリカ学会創立50周年記念 市民公開講座:
 アフリカ研究最前線「アフリカ、その魅力と可能性」のご案内
 ───────────────────────────────
◆次回最終回!

第8回 2014年4月12日:映像・メディア
 「お好みどおりのアフリカを作る」
飯田 卓(国立民族学博物館民族社会研究部・准教授)

詳細情報:
http://african-studies.com/j/seminars/2013jaas50.html

時間:15:00~17:00
会場:京都大学稲盛財団記念館3階、大会議室
 (地図:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

事前申込不要/参加無料

───────────────────────────────
□Twitter 情報
───────────────────────────────
京都大学アフリカ地域研究資料センター
  ・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)

───────────────────────────────
□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
_______________________________

◆編集子より◆
このメルマガも本年度の最終号。学年暦の終わりが来て、学位授与式が
おこなわれました。博士号・修士号を取得して、実社会に出て行く人や
研究を続ける人、それぞれに人生の区切りを迎え、飛び立っていきます。
留学生も帰国する人や日本で研究職に就く人と、いろいろな進路があり
ます。何年か日々をともにした学生さんたちと別れるのは少し寂しいで
すが、その笑顔を見ると無上の喜びを感じます。来週になると、新学年
度がやってきます。気合いを入れて、新入生たちを迎えたいと思います。
(YK)
_______________________________

◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室より発行して
います。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/
_______________________________

◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して
います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/index.html#form

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

■バックナンバー
最新号