「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
■■■ July 2017 第169号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1209】■■■



________今月号の目次_________________

□フィールド便り.....「バイリンガル国家カメルーンのサッカー中継」
□メルマガ写真館.............................「一対一の真剣勝負」
□お知らせ......................オープンキャンパス、入試情報など
□講演会・セミナー情報................東南アジア研究公開講座など
□最近の出来事...........................FacebookとTwitterの情報
□編集子より
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■ フィールド便り
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「バイリンガル国家カメルーンのサッカー中継」
平山 草太(アフリカ地域研究専攻)
 
 「アフリカのどこで調査してるんですか?」と訊かれたとき、「カメ
ルーンです」と答えると、しばしば「ああ、ワールドカップのときに有
名になりましたね」といった反応をされることがあります。多くの方は、
2002年日韓W杯の際に来日したカメルーン代表のイメージを喚起されるよ
うです。有名なサミュエル・エトオ選手の存在もあいまって、カメルー
ンというとサッカーを想起される方は少なくないでしょう。

 昨年私がカメルーンに渡航していた際、女子サッカーのアフリカ杯が
カメルーンにて開催されました。幸いにも(?)、カメルーン代表は決勝
まで勝ち進みました。決勝では惜しくもナイジェリア代表に敗れてしま
ったのですが、決勝前日には首都ヤウンデの街中を両国の応援団がねり
歩き、人々の間はサッカーの話題でもちきりでした。試合中、ゴールが
決まった際などには、隣近所で集団観戦している人々から地鳴りのよう
な歓声が聞こえてくるので、映像を観ずとも試合の動向が把握できてし
まうほどの盛り上がりでした。

 ちなみに、カメルーン代表の試合中継には、実にカメルーンらしい特
徴があります。それは、バイリンガル放送です。カメルーンでは、かつ
て英仏両国によって分割して統治されていた歴史を背景にして、仏語と
英語の双方が公用語とされています。したがって、国民の注目度が高い
サッカーの代表戦では、交替に仏語と英語で実況や解説がおこなわれて
いるのです。

 最近カメルーンでは、マイノリティである英語話者の人たちが、自ら
の不利な立場や差別に対して声をあげ、とくに英語話者の多い西部で暴
動に発展するといった事態が起こっています。カメルーンの抱える火種
であり同時に可能性でもあるこの二つの言語問題は、国民的人気スポー
ツであるサッカーのTV中継にもその姿を現しています。
 
 
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■ メルマガ写真館 〜フィールドで出会う〜
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「一対一の真剣勝負」
綾仁 荘子(アフリカ地域研究専攻)
 
 マダガスカル共和国の独立記念日である 6月26日の午後、ある村のイ
ベントをのぞきに行きました。女性たちのダンスが終わると、男性たち
による殴り合いのケンカのような ・・・・
 
(続きは次のURLをご覧ください)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2017_07.html
 
 
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■ お知らせ
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□ 2018年度 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 入試日程
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*募集要項等の詳細は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。

◆ 第1回入学試験
(東南アジア地域研究専攻、アフリカ地域研究専攻、グローバル地域研究専攻)
出願期間:2017年8月21日(月)〜8月30日(水)17時必着
試験日程:2017年9月13日(水)、14日(木)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application

◆ 第2回入学試験
(東南アジア地域研究専攻・アフリカ地域研究専攻のみ)
出願期間:2018年1月15日(月)〜1月23日(火)17時必着
試験日程:2018年2月7日(水)、8日(木)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application


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□ グローバル地域研究専攻2017年度夏季オープンキャンパスの開催
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日時:2017年7月22日(土)13:30〜18:00(受付開始13:00)
場所:京都大学 本部キャンパス 総合研究2号館4階 大会議室(AA447)
*詳細情報と申込方法は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/senkooc2017/oc-global2017july
 
 
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■ 講演会・セミナー情報
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 □ 東南アジア研究 公開講座
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日時:2017年7月24日(月) 14:30〜17:00(14:00開場)
会場:京都大学 本部キャンパス 総合研究2号館4階 大会議室(AA447)
演者:Pascal Bourdeaux(フランス・Ecole Pratique des Hautes Etudes 高等研究実習院・准教授)
演題:Overview on the History of Protestantism in Vietnam and Mainland Southeast Asia:
From colonial establishment to postcolonial dissemination
コメンテーター:片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
問い合わせ先:伊藤正子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
itomasak@asafas.kyoto-u.ac.jp

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 □ 「南アジアの開放経済」研究会・神田さやこ著『塩とインド』書評研究会
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日時:2017年7月24日(月) 13:00〜17:00
会場:京都大学 本部キャンパス 総合研究2号館4F カンファレンスルーム(AA463)
著者解題:神田さやこ(慶応大学)『塩とインド―市場・商人・イギリス東インド会社―』
書評者:谷口晉吉(東京外国語大学)、村上 衛(京都大学)
問い合わせ先:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属 南アジア研究センター事務局
indas_office@asafas.kyoto-u.ac.jp
URL:http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/event/20170724
 
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□ 京都大学アフリカ地域研究資料センター
公開講座「アフリカから学ぶこと:アフリカ潜在力」
(要事前申込・受講料 1講座1000円,5講座4000円)
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京都大学では2011年から「アフリカ潜在力」プロジェクトを立ち上げ、
アフリカに生きる人びとがみずから創造し使い続けてきた知識や制度
(=潜在力)のありさまを解明して、それを人びとの和解や社会の修復
のために活用する道を探究してきました。今回のアフリカセンター公開
講座「アフリカから学ぶこと」は、この「アフリカ潜在力」を取り上げ
ます。2016年に開始した後継プロジェクトのメンバーがアフリカ潜在力
について実例を交えてわかりやすく語ります。
 
◆ 第1回 2017年10月21日(土)
「アフリカの潜在力が現代世界を救う」
 松田素二(京都大学大学院文学研究科・教授)
 
◆ 第2回 2017年11月18日(土)
「自然保護と人びとの潜在力:畏れる力となにもしない力」
 山越言(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
 
◆ 第3回 2017年12月16日(土)
「都市に生きる人びとの潜在力:カメルーンの小さな仕事から見えてくるもの」
 平野美佐(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
 
◆ 第4回 2018年  1月20日(土)
「社会変化のなかでの潜在力:アフリカで忠誠心を考える」
 大山修一(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
 
◆ 第5回 2018年  2月17日(土)
「アフリカ潜在力:他者とのつきあい方をアフリカ人に学ぶ」
 太田至(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授)

いずれの回も、
時間:15:00〜17:00(開場 14:30)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
定員:50名(8月頃より受付開始)
*問い合わせ先や詳細は、次号以降のメールマガジンおよびアフリカ地
域研究資料センターウェブサイト上にて公開いたします。
 
 
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■ 最近の出来事
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(ツイートをブログ形式で表示)
 
 
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■ 編集子より
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 ASAFASでは前期の講義が終わり、多くの教員や大学院生がアジア・ア
フリカへと出かける渡航ラッシュが始まります。京都では自由に研究を
発想し、ゼミで助言を吸収しながら調査計画を練り直してきました。こ
れからフィールドで調査計画を実践して、数か月後には少し日に焼けな
がら笑顔で帰国するのが毎年の慣例となっています。
  
  先日、この慣例を数値化する機会がありました。昨年度はASAFASに在
籍する大学院生150人ほどで約250件の海外渡航があり、のべ渡航日数は
なんと1万3千日ほどもあったそうです。こんなに多くの海外調査を管理
する大学院がASAFASの他にあるでしょうか。すべての渡航者が無事に帰
ってくるように、本人だけでなく教員や事務職員を含むすべてのスタッ
フが安全対策を徹底しています。さらに現地の人びとの協力や家族との
連絡も大きな支えになっているでしょう。
 
 発展途上国でも先進国でもテロが多発し、日本も自然災害が続く現在、
海外での調査を基本とする私たちは帰国時に笑っていられることの大切
さをもう一度確かめて、これからの渡航ラッシュに臨みたいと思います
(HS)。
 
 
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□ メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆ このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
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ASAFAS臨地教育・国際連携支援室より発行しています。

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科 次世代型アジア・アフリカ
教育研究センター 臨地教育・国際連携支援室
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
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