本研究では、フォーマル教育と NGO や地域住民によるノンフォーマル教育を考察対象として、現地調査をもとに地域と教育の関係について考察することが大きな目的である。本研究では特に「成人」の教育に焦点をあて、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域における「成人」の教育機会にはどのようなものがあり、どのような人が教育に参加しているのかその実態と、「成人」が教育を受けることがそれぞれの地域においてどのように位置づけられているのか、を明らかにする。各地域の事例を比較・検討することを通して、それぞれの地域の特徴を浮き彫りにするとともに、いわゆる第三世界諸国における「成人」の教育機会の実態と課題について考察する。

　

2013年3月27日　京都大学

　

氏名	調査地	研究テーマ
有井晴香 (研究代表)	エチオピア	エチオピア農村における既婚女性の学び ―成人識字教育の実施と結婚後の就学―
田村徳子	ブラジル	ブラジルの土地なし農民コミュニティにおける成人の教育機会
安念真衣子	ネパール	教育機会としてのタマン語識字教育―ネパールの成人女性の日常実践に着目して―