ITP国際シンポジウム

ITP国際シンポジウム
"Language, Religion and Society in the Modern Era"

100 100 100


日時:2010年2月20日
場所:カイロ(エジプト)
Symposium Program / 国際シンポジウム・プログラム

<目的>
本シンポジウム"Language, Religion and Society in the Modern Era" は、アウトプット派遣の成果を、アラビア語の研究発表として示すこと、大学院生がアラビア語で発表をおこなうことを通じて、若手のランゲージトレーニングを推進すること、アラビア語を媒体とするシンポジウムによって、アラブ人研究者との研究交流を促進すること、という3点を目的として開催されました。

<役割・貢献>
 シンポジウムは、日本側の発表者2名とエジプト側の発表者1名の計3名の発表者によって構成されました。日本側の発表者では、竹田敏之(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)が「現代科学と学術用語の展開:アラビア語におけるナハトの造語法と現代日本語」のタイトルで、前年度のアウトプット派遣で得られた成果を発表しました。日本側のもう一人の発表者、平野淳一(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)は「近代イスラーム世界におけるイスラーム思想の革新-ジャマールッディーン・アフガーニーとその思想 帝国主義・オリエンタリズム・諸宗教間の対話について」というタイトルで発表を行いました。シンポジウムでは活発な議論は発表に続いて行われ、現地の参加者からアラビア語での発表と議論に対して極めて高い評価を受けました。  本シンポジウムの開催責任者である小杉泰が当日は司会をつとめて、討論に参加しました。また滞在中、ITP派遣中(インプット)の井上貴智の研究指導をおこなうとともに、カイロ大学側との今後の協力についての打合せや現地の語学校の視察を実施しました。
 本プログラムの責任者である東長靖は、シンポジウムにおいてはITPプログラムの説明およびシンポジウムの趣旨説明をおこない、討論に参加しました。また滞在中、ITP派遣中(インプット)の井上貴智の研究指導をおこなうとともに、今後のITP実施に関する打合せ等をおこないました。

<成果>
 アラビア語を使用言語とする非常に質の高いシンポジウムをおこない、ITPの成果を示すことができました。エジプト側研究者からも、研究内容およびアラビア語運用が優れている点について、高い評価を頂きました。その他にも、ITPの有用性、特に、アウトプット派遣の有効性を確認することができると同時に、インプット派遣の実施状況を視察・検討し、教科書等に関しても検討を行うことができました。

シンポジウム・ポスター


Copy © 2012 ITP, ASAFAS, CSEAS Kyoto University. All rights reserved.