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Contents 4.垂直地理学的フィールド医学(高所医学) |
4.垂直地理学的フィールド医学(高所医学) この地球上において人は、島嶼部や平地だけでなく、山岳地帯にも居住している。とりわけ、ヒマラヤ地域に代表される標高5千メートルでは、大気中の酸素濃度は平地の約1/2となり、ヒマラヤ8千メートルでは1/3となる。このような高所にも多くの住民が生活しており、8千メートルをこえる超高所にも人は達することが可能であることが証明されている。では、このような高所低酸素環境下で、人の生理はどのように変化するのか?呼吸機能は、循環機能は、そして脳の機能は・・・?また累代にわたって高所に住み続ける高所住民の老化のありさまにはどのような影響が生じているのか。チベット高所住民には、肥満は少なく、また加齢現象がはやいことが明らかになりつつある。
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