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1.1970年代は・・・ 1)1970年代は日本全国各地で公害が噴出顕在化した時代である。当時、農学部に在職していた私は、農薬汚染をはじめとして、各地の公害現場に通い、被害調査に日々を費やしていた。いずれの現場も地域の人々にとっては耐え難い環境悪化があり、自然科学的調査が必要であり、地元住民からも歓迎されるものであった。とくに力を注いだのは琵琶湖の汚染・開発問題である。大阪などの工業都市で工場が公害問題を引き起こしたために、琵琶湖の豊かな水資源を求めて、多くの生産工場が琵琶湖周辺に移転・立地してきた。環境汚染調査を緊急に必要とする地域はいくらでもあった。
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