ASAFAS 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
インターネット連続講座
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  第十二回 「東南アジアの森と人のかかわり」
東南アジア地域研究専攻 竹田晋也(生態環境論講座)     takeda@asafas.kyoto-u.ac.jp
 
 

 熱帯林は、そこに住む人々の暮らしを支えてきた。森に農地を拓き、森の産物を利用し、時にはマラリアなどの危険をもたらすやっかいな森と戦って、人々は生活してきたのである。しかし、森をうまく利用することは、簡単ではない。とくに森が「資源」として市場経済の中に組み込まれていくと、バランスを欠いた乱暴な利用が目立ってくる。フィールドを訪れ、森とのかかわりかたを学ぶことが、この問題に取り組む第一歩だ。そこから熱帯林の多様性そのものを生かすかかわり方が見いだせるにちがいない。

Contents


the last frontier forests

意外に豊かな緑

スマトラのダマール園

チャオプラヤー河に浮かぶチーク

森林開発

農地開発

農地造林

不安定なユーカリ生産

ヤーン樹

フタバガキ油

1本の木を持続的に利用する

安息香生産の林

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