Contents

１．百聞は一見に如かず

２．葬式本

３．史料復刻

４．The Bangkok Recorder

５．バブル経済の功--財高官低

６．古本屋へのアクセス--高架鉄道

７．インターネット時代

６．古本屋へのアクセス--高架鉄道

　よほど厚顔無恥で暇人でない限り、縁もゆかりもない故人の葬式会場となる寺院に通って葬式本を受け取るというわけにはゆきません。新刊書に混じって一般書店の店頭に並ぶことも普通はありません。ですから、古本市場に出てきたものを買い集めることになります。タイの古本市場は貧弱です。学校教科書や雑誌と並んで、3大商品となっているのが葬式本です。小さな古本屋がもっともたくさん集まっているのはバンコク市内北部のチャトゥチャック市場です。毎週末に開かれるこの市場へ行くにはバスかタクシーを使う必要がありました。しかし、タイで初めての高架鉄道が市場近くまで建設され、1999年12月の国王誕生日に開通しました。そのおかげで市場へは迅速かつ快適に出かけることができるようになりました。