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2000年度目次(東南アジア地域研究専攻)

  第十五回 「地域研究と文献研究」
 
 

Contents

1.百聞は一見に如かず

2.葬式本

3.史料復刻

4.The Bangkok Recorder

5.バブル経済の功--財高官低

6.古本屋へのアクセス--高架鉄道

7.インターネット時代

  

7.インターネット時代

 葬式本などの古本に限らず、文献資料を集めるのは手間がかかります。必要な情報にたどり着くのはなかなか容易ではありません。ところが、近年はIT革命とやらのおかげで、官庁もホームページを開設し、情報を提供するようになりました。たとえば、従来は新聞雑誌や官報で確認する必要のあった軍将官の定期人事異動名簿が、国防省のホームページで読めるようになりました。一度に500名以上が異動しますので、検索が簡単な電子情報はとても便利です。また、選挙管理委員会のホームページも重宝します。タイ史上初の2000年上院選では、当選者の最終的な確定を待たず(3月に始まったのですが、6月末になっても終わっていません)、選挙過程の節目ごとに新たな情報が公開されています。こうした電子情報が増えれば文献を探す手間を省けるようになります。でも、インターネットで必要な情報がすべて入手できるわけではありません。ましてや葬式本の場合は引き出物という性格上そうは問屋が卸さず、埃にまみれ汗水垂らしながら店頭で探し続ける必要がありそうです。

  


ある上院議員選挙当選者の履歴
(選挙管理委員会ホームページより)