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2000年度目次(東南アジア地域研究専攻)

  第二十二回 「水産資源の養殖と放流」
 
 

Contents

1 養殖の重要性

2 養殖−環境に与えるダメージ

3 放流−水域生態系への影響

4 生物汚染

5 モノカルチャーの功罪

6 文化多様性の活用

  

3 放流−水域生態系への影響

 その点、放流は人工的な種苗生産が成功しさえすれば、後はそれらを野外に放ち、天然環境がそれらを養う点で養殖事業より環境に対してダメージが少ないと思われるかもしれません。しかし、この方法にも重大な問題点があります。

写真3の説明・・・ラオス南部、タケク市場で売られていたコイ。この種類は本来この地域には生息していなかった。外来魚のコイやテラピア等がラオス農林省関係機関の手でメコン河水系の各地に放流されている。