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第7回(通算第32回)
「ラオスの水産資源利用とその変化」
岩田明久:生態環境論講座

Contents

1.ラオスの水産資源の特徴

2.ラオスの水産資源利用と管理の特徴

3.ラオスの水産資源利用と管理の変化

4.政府の政策

5.利用することがまもること

ラオスの水産資源の特徴

 ラオスの国土の殆どはメコン河の集水域に含まれています。この国の水産資源の最大の特徴は、コイ類、ナマズ類、ドジョウ類とその仲間をメンバーとする骨鰾類の多さに支持された驚くべき種の多様性にあります。また、カエル類が非常に多く利用されているのも興味深い点です。タンパク源を水産資源から得る割合は高く、食材や交易の要としてこの資源の多様性がこの地域の文化の基礎を作っています。


メコン河の水産資源を代表するナマズ類の仲間、 Wallago leeri 。体重27キロ、これでも小さい方。
氷の入った保冷コンテナでパクセを午後3時に出発し、
ひたすら国道13号線を北上し、
明朝6時にビエンチャン市場に到着、
即解体されて人の胃袋におさまる。