Contents

１．フィールドワークの素晴らしさ

２．研究としてのフィールドワーク

３．フィールドワークと専門知識

４．それは違うと思った

５．私はこう考えた

６．仮説を検証するためにデータを取る

２．研究としてのフィールドワーク

フィールドワークをしたければ、ボランティア、写真家、ジャーナリスト、ルポライター、宣教師など、いろんな選択肢があります。そんな選択肢の中で、研究としてのフィールドワークには、どんな魅力があるのでしょうか。私はそれを、自分のデータで常識を打ち破る快感、一見関係なさそうな現象を関連づけて理解する快感、そして人と同じ物を見ても、人と違った風に理解することが出来る快感、の３点に求めています。

当然ながら私達は、研究としてのフィールドワーク（臨地研究）しか指導することはできません。しかし、他の形でのフィールドワークを志向する人にとっても、臨地研究を経験しておくことは、無駄ではないと思います。実際そのような学生さんたちも、私達の研究科に多数在籍しています。