ASAFAS 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
インターネット連続講座
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  第十回 「儀礼・歴史・アイデンティティ−インド・オリッサのラモチョンディ女神祭祀−」
東南アジア地域研究専攻 田辺明生(連環地域論講座)
 
 

1−2、儀礼から何がわかるのか?


 どんなことが儀礼研究からわかるのだろうか。
 次の四つぐらいが考えられる。
1、コスモロジーや象徴体系
2、政治・社会関係
3、彼らの歴史観
4、より大きな政治的・社会的背景における儀礼実践の意味の変容
 実際の祭祀の過程を見た後、こうした四つのレベルについて、この儀礼を解釈してみよう。

「ラモチョンディ女神の本尊。高さは20メートル以上ある。」

Contents

1-1、アイデンティティ
   形成の場としての儀礼

1-2、儀礼から何がわかるのか?

2、儀礼の過程
2-1、礼拝と憑依

2-2、女神が太刀をとる
2-3、供犠と軍事行進

3、儀礼の解釈
3-1、象徴体系の視点から

3-2、政治・社会体系の視点から
3-3、歴史ドラマとして

4-1、歴史の中の儀礼
   /儀礼の中の歴史

4-2、演ぜられない植民地経験

5、ポスト植民地期における
    アイデンティティ形成

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