ASAFAS 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
インターネット連続講座
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  第十回 「儀礼・歴史・アイデンティティ−インド・オリッサのラモチョンディ女神祭祀−」
東南アジア地域研究専攻 田辺明生(連環地域論講座)
 
 

2−1、儀礼の過程:礼拝と憑依


「シャーマン=女神を囲む信者たち

 この長くて複雑な儀礼のエッセンスだけを説明しよう。まず村の外にある「ラモチョンディの丘」の上で、この地域の先住民であるコンドの司祭が女神の本尊の大岩に礼拝すると、先住民のソオロのシャーマンに女神が憑依する。女神となったシャーマンは村に降りてくる。

Contents

1-1、アイデンティティ
   形成の場としての儀礼

1-2、儀礼から何がわかるのか?

2、儀礼の過程
2-1、礼拝と憑依
2-2、女神が太刀をとる
2-3、供犠と軍事行進

3、儀礼の解釈
3-1、象徴体系の視点から

3-2、政治・社会体系の視点から
3-3、歴史ドラマとして

4-1、歴史の中の儀礼
   /儀礼の中の歴史

4-2、演ぜられない植民地経験

5、ポスト植民地期における
    アイデンティティ形成

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