組  織

専攻と講座

附属センター・室等

研究科の構成

 本研究科は、東南アジア地域研究専攻、アフリカ地域研究専攻、グローバル地域研究専攻の3専攻からなります。

アジア・アフリカ地域研究研究科の構成

東南アジア地域研究専攻

東南アジアとアフリカは共に、(1)強靱な熱帯生態のもとで自生的な歴史を展開してきたという共通性をもっており、とくに東南アジアでは、(2)国家を単位とする経済発展や社会変容が加速され、他方で国家を越えた地域統合が進展しつつある。また、(3)急激な経済発展と連動しながら、生態・社会・文化が相関して新たな状況を生みだすという、多相的な展開を遂げつつある。

このような東南アジア地域の固有性を踏まえ、(1)~(3)のそれぞれの特性と課題に対応させて、本専攻には、「生態環境論」「地域変動論」「東南アジア地域論」の3つの研究指導分野を置く。

生態環境論

東南アジアの基盤をなす自然と人間活動との相互作用により形成される生態環境の特質を明らかにするため、自然生態と社会生態に関する教育研究をおこなう。

地域変動論

東南アジアの内発的発展及び変動のエネルギーと方向性に焦点を当てながら、地域発展・地域変動に関する教育研究をおこなう。

総合地域論

多面的な展開を示す生態・社会・文化が相関的に展開する実態に焦点を当て、生態相関・社会相関・地域相関に関する教育研究をおこなう。

アフリカ地域研究専攻

アフリカ地域研究専攻は、下記(1)~(3)の特性と課題に対応させて、学際的なフィールドワークをとおしてアフリカ地域の固有性に対する理解を深めていくために「生業生態論」「社会共生論」「アフリカ潜在力」の3つの研究指導分野を置いています。

(1) 強靱な熱帯生態系のもとで自生的に展開してきた歴史を有するアフリカ大陸では、伝統に裏打ちされた調和的な自然と人間の共存関係がかたちづくられてきましたが、今日、人々の生活とその基盤にある生態資源利用のあり方は、グローバル市場経済や地球規模の環境問題と無関係ではいられません。また、(2) アフリカでは歴史上多様な民族が共生してきましたが、植民地支配を経て20 世紀中葉以降に本格化した国民国家としての再編成プロセスにおいて、民族単位での分節化の傾向がつねに潜在し、国家や社会の統合の基盤が脆弱なものにとどまっています。さらに、(3) 独立後のアフリカ諸国では、開発政策、紛争処理、環境問題など、さまざまな課題への取り組みにさいして、外部から持ちこまれた「世界標準」の考え方を押しつけられるなか、アフリカが本来もっている潜在力に根ざした、内発的発展の道を探ることが課題となっています。

生業生態論

農耕、牧畜、狩猟、採集、漁撈、商業、製造業などの伝統的な基盤をもつ生業の構造と機能、およびその自然的基盤を広義の生態学的手法によって分析します。それらの生業とより広い世界の政治・経済・社会的な枠組みとの関係に着目し、生計戦略や地域経済の特質を再評価しつつ、現代アフリカにおける人間と自然の関係のあり方を探究します。

社会共生論

アフリカに暮らす人々が長い歴史をとおして培ってきた多様な文化的実践とその特性を、言語的・非言語的アプローチ双方を活用するフィールドワークによって把握します。その知見をもとに、現代の複合社会における多民族共存や地域文化形成のメカニズムと、それを支えている自然的、歴史的、社会的な基盤を解明し、アフリカにおける多元共生的な社会のあり方を探究します。

アフリカ潜在力

アフリカが今日直面している種々の問題を歴史的経緯と社会的動態のなかで同定し、アフリカ社会が外部世界との折衝・交渉のなかで創造し実践・運用・生成してきた問題解決のための動的な力を「アフリカ潜在力」として評価します。この概念を基盤として、現代世界の困難を克服し人類の未来を展望するためのアフリカ発の知の様式と実践的な方策を探究します。

グローバル地域研究専攻

アジア・アフリカ地域は、近年の急速なグローバル化のもとに大きく変容し、さまざまな課題(環境問題、持続的発展、貧困問題、地域紛争など)を抱えている。本専攻は、このような国際社会のさまざまな課題に関して、それらの研究と解決策に貢献しうる地域研究をめざす。 特に、グローバルな展開をしてきた広域的な地域、すなわちイスラーム世界、南アジア・インド洋世界を主な対象とすると共に、それらを越えたアジア、アフリカの地域間比較、超域的な 研究を重視する。

このような対象地域と課題を踏まえ、本専攻には、「持続型生存基盤論」、「イスラーム世界論」、 「南アジア・インド洋世界論」の3つの研究指導分野を置く。

平和共生・生存基盤論講座

グローバル化が進行するなかで、アジア・アフリカの諸地域の人々が、紛争や戦乱にどのように対応しているか、いかに平和的に共生し、自らの生存基盤をどのように持続させるかということに関して、総合的な視点から研究します。

イスラーム世界論講座

イスラーム世界を構成する一体性と多様性、並びにイスラーム世界に帰属する諸地域の思想・歴史・現代社会を総合的に研究するとともに、西欧や北米におけるイスラームをふくめた複数地域間にわたる諸問題も対象とする。

南アジア・インド洋世界論講座

南アジア地域固有の諸問題を研究するとともに、南アジアを軸としてインド洋を媒介とする全域あるいは複数地域間にわたる諸問題も対象とする。

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