1. HOME
  2. ブログ
  3. メルマガ写真館
  4. 第177回 「メルマガ写真館」

Articles

メルマガ記事

メルマガ写真館

第177回 「メルマガ写真館」

第177回「メルマガ写真館」
「真っ白に染まる雪化粧の中は…」
奥田 真由(東南アジア地域研究専攻)

岐阜県白川村荻町で最大級の合掌造り家屋である明善寺。
真っ白な雪景色の中にたたずむ明善寺に一歩足を踏み入れれば、その内側は真っ黒。
現在も毎日囲炉裏にてお茶を沸かし、その囲炉裏から上がる煙で壁や柱、5階建ての屋根組みまでもが真っ黒です。この煙には、茅葺き屋根を長持ちさせる防腐・防虫効果があるといわれています。屋根を支える小屋組みは葺き替えで傷んだもののみが取り換えられるため、古い柱と比較的新しい柱で濃淡の差を見ることができます。
荻町では茅葺き屋根を片面ずつ葺き替えるのが主流であり、表側の屋根が最後に葺き替えられたのは昭和62年のことでした。屋根の葺き替えにはオオガヤが利用されており、30年から40年ほどで葺き替えがおこなわれています。明善寺では35年後の2022年4月、雪解けを待って相互扶助「結」での葺き替えを予定しています。



写真1:融雪池からの明善寺外観
荻町では至る所に池があり、それらは融雪池、また防火用水としての役割を果たす


写真2:囲炉裏の火天
何よりも火事を恐れる合掌造り家屋には、火の粉が飛び散らないように囲炉裏の上に火天がある

関連記事