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アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 第233

■■■ November 2022 第233号 ■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1,024】■■■■■■
__今月号の目次 Contents_______________

□ フィールド便り.................. 人口50人の島の船着場で
□ メルマガ写真館.................. 独⽴記念⽇のインドネシア
□ 最近の出来事..................... Facebook・Twitter情報
□ 編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「人口50人の島の船着場で」
岡野美桜(東南アジア地域研究専攻)

パラオと聞いて、遠い南国の島をイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、パラオまでは直行便で4時間半ほど、日本と同経度に位置しており時差もなく、さらに日本語由来のパラオ語が多いなど、身近に感じられる国です。私はそんなパラオで3ヶ月間フィールドワークを行い、その間、カヤンゲル島という島に1週間ほど滞在しました。
 カヤンゲル島は、パラオ最北端に位置する人口わずか50人の環礁の島(サンゴ礁でできた島)です。パラオ唯一の都市コロールから、船で2時間ほどの場所にあります。30分あれば自転車で一周することができるほど小さな島ですが、売店が1つあり、水や電気システムが整っており、またコロールから2週間に一回の定期船もあるため、そこまで不自由なく暮らしているように思いました。
 このカヤンゲル島の人々の生活を語る上で欠かせないのが、船着場です。島の中心部に位置しており、屋根のついた休憩所があることから、どの時間帯でも誰かしらがいる交流の場となっていました。特に、日没前の時間は夕焼けを見るために三々五々に人が集まってきます。日没までは、ベテルチューイング(ベテルナッツと石灰をキンマの葉で包んだものを噛む習慣)をしながら談笑したり、さして魚を釣ろうという意気込みを感じられない退屈紛れの魚釣りをしていたり、子供たちは海に飛び込んで遊んでいたりと、各々の時間を過ごしていました。時計を気にせず、誰と待ち合わせるでもなく、船着場に集まる人々とゆったりした時間を過ごしながら見た夕焼けは、毎日見ても綺麗だと思いました。

写真1: 船着場から見える夕焼け 
写真2: 自転車で島を一周している時に見たココヤシ
写真3: カヤンゲル島のビーチで遊ぶ犬

(上記フィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid02r36wuUX6xgtSLUJGTiXXbc3cZQX1Q4rHxauhixHSNwNBNiR8pxvr87CBTVkzehA3l

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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「独⽴記念⽇のインドネシア」
清池祥野(東南アジア地域研究専攻)

8 ⽉17 ⽇はインドネシア共和国の独⽴記念⽇。インドネシアの独⽴記念⽇には国家の式典だけではなく、地域コミュニティ内でも様々なイベントが⾏われます。私が滞在していたジャカルタ郊外の密集住宅地でも、この⽇は朝からすっかりお祭りムードです。⾄る所から楽しげな⾳楽や⼈々の歓声が聞こえてきて、地域全体がただならぬ熱気に包まれていました。そんな雰囲気に誘われてイベント会場へ⾏ってみると、ちょうど⼦供達が袋に体をすっぽりと⼊れて、ぴょんぴょん跳ねてゴールを⽬指す競技が⾏われていました。これは“Lomba balap karung(袋跳びレース)”という競技で、⽇本の運動会の障害物競⾛でもよく⾒かけるものです。競技が和やかに進⾏する中、イベント会場では⽼若男⼥問わず多くの⼈が集まって、競技の応援をしたり、友達との話に花を咲かせたり、近所の屋台でご飯を買ってきて⾷べたりと、みな思い思いに独⽴記念⽇のイベントを楽しんでいました。
 インドネシアの独⽴を祝う特別な⽇。その⽇は同時に、地域住⺠がともに祝い、ともに楽しみ、親睦を深める⽇でもあるようです。

写真1:袋跳びレースを⾏う⼦どもたちと観戦する地域住⺠

(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid026uRjzxoioHzMViQNzziyBAFTNbJqNwUuQRziQFvb1JMXtTk5zP6KannqSk3WXNf1l

(過去のメルマガ写真館は、次のURLからご覧いただけます。)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/photoessay/

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■ 編集子より From the Editor
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パラオとインドネシア、どちらも私にとっては馴染みのない国です。学生の皆さんが届けてくれるそれぞれの国の人々の暮らし、そして彼らを取り巻く環境は、一体どんなものなのだろうかと読み進めていきます。全てが物珍しいもので溢れているのではないかと。しかし読み終えた時には、なぜか懐かしい、ホッとするような感覚に包まれました。
 パラオの輝く夕焼けは、私のアフリカの調査地でみた夕焼け、インドネシアのLomba balap karung競技は、もう何年も前に地元で参加した家族大運動会の風景を思い起こさせてくれました。
 遠く馴染みのない国々との心の距離がぐっと近くなる、そんな不思議な体験ができました。                         (M.S.)           
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