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第161回 「メルマガ写真館」

露店で売られるている鍋

第161回「メルマガ写真館」
「料理は技術の結晶」
畔柳 理(アフリカ地域研究専攻)

私の調査するモザンビーク共和国マプト州では、料理にアルミ鍋が使われています。アルミ鍋は、炊飯や煮物などの様々な場面で登場します。マプトの商店街では、山積みの鍋を吟味する女性を度々目にします。
このアルミ鍋の製造には、回転するアルミの円板に「へら」と呼ばれる棒で圧力を加えながら曲げる「へら絞り」という技術が用いられています。「へら絞り」では、円板を曲げる力と、繊細な力加減が求められ、職人の技術と経験が必要です。そのため、機械化は難しく、様々な場面で自動化が進む日本でも「へら絞り」は機械での代替がきかない手作りの最先端技術となっています。 そんな替えのきかない「へら絞り」を用いて、マプトでは職人たちがアルミ鍋を一つずつ手作りしています。
そのことを頭に入れてアルミ鍋で調理された美味しい食事を楽しんでいると、なんだか最先端な味がしてきました。

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