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第183回 「メルマガ写真館」

第183回「メルマガ写真館」
「フィリピン剣術の世界」
瀬名波栄志(東南アジア地域研究専攻)

筆者は少年漫画『BLEACH』に惹かれ、フィリピン留学中に伝統武術「アーニス」(エスクリマやカリとも呼ぶ)に没頭しました。アーニスはフィリピンの国技であり、70cmほどの木の棒、ナタ、剣、ナイフといった武器を実践的に扱うのが魅力です。実践的とはいえ師範から言われたのは、「不審者に会ったら戦わずに逃げろ。逃げるが勝ち。」でした。血気盛んな当時の筆者はこの言葉に落胆しましたが、思えばこれが最も重要な教えでした。アーニスの練習では刃物の恐ろしさ、棒でも相手に致命傷を与えうること、を学びました。筆者は実践を突き詰めるにつれ、危ない道を歩かない、喧嘩を売られても無視する、といった日頃の危機回避が重要であることを確信しました。

写真1:筆者と同じアーニスクラブのメンバーと師範が二人一組で型を披露する様子。

写真2: アーニスに使う木の棒「バストン」を持って構える筆者。バストンはラッタンという木から作られており、軽いが丈夫で当たればかなり痛い。

写真3. アーニスに用いる武器(筆者私物)。左からバストン(ラッタン製)、バストン(カマゴン製)、イタック/マチェット(木製)、バストン(バヒ製)、クチャーラ/ナイフ(木製)。ほかにもさまざまな形の刀剣があり、刃がうねったクリス、手のひらに隠せるサイズのカランビットなどがある。

(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/4362995753746743

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