第155回「メルマガ写真館」
「薬も注射もいや！！」
鈴木 功子（アフリカ地域研究専攻）

私は、2018年9月からエチオピア南部にある地方都市で、保健や健康に関する調査をしています。写真を撮影した日には、ヘルスワーカー（保健婦）が、ヘルスポスト（保健センター）にて、生後9カ月までの赤ちゃんを対象にポリオやはしか、結核等のワクチンを接種していました。赤ちゃんの月齢によりますが、1～2本の注射をします。ヘルスワーカーは、手際よく準備をし、赤ちゃんの大腿部に注射を始めました。そのとたん、足をじたばたさせ、泣き出す赤ちゃんが続出しました。母親やヘルスワーカーは、「強い子だよ、大丈夫だよ」と足を抑えてあやしつつ、泣き止みそうな瞬間に次の注射をしました。おむつを着けていない赤ちゃんのなかには、注射されるやいなや、おしっこを元気に飛ばすものもいました。赤ちゃんと奮闘する彼女たちの姿にとても微笑ましい気持ちになるとともに逞しさも感じました。